40年前に姿を消した菓子…海外で人気爆発の明治の「ハローパンダ」 まさかの逆輸入で凱旋

約40年前に、2年半の販売期間の後、ひっそりと姿を消した明治の菓子「ハローパンダ」が、日本の店頭に戻ってきた。場所は会員制倉庫型量販店のコストコ。かつて、競合他社や自社の菓子に押されて日本では終売となったが、その後は世界で飛躍的な大人気商品に。「世界で売れている商品を日本でも売ってほしい」との熱烈な声を受け、ハローパンダがついに「凱旋帰国」した。

明治は1987年、東京・上野動物園でジャイアントパンダの赤ちゃん「トントン」が誕生して広がったパンダブームに合わせて、ハローパンダの前身である「こんにちはパンダ」を発売した。パンダが描かれたサクサクのビスケットの中が空洞になっており、その空洞にチョコレートクリームが入ったものだったが、当時は同業他社からも、そして自社からも小粒の菓子が次々と販売されており、わずか2年半で終売となった。

「ハローパンダ」

ビスケットの中の空洞にチョコレートクリームが入った「ハローパンダ」。愛らしいパンダのイラストがプリントされている

日本では残念な結果となったが、手を汚さずにチョコレートが食べられるという特徴から、「気温の高い国で売れるのでは」と考え、1991年にシンガポールで発売。その後は順調に売れ行きを伸ばし、インドネシア、アメリカなど販売エリアを拡大し続けており、現在では30以上の国や地域で販売されている。特にアメリカでの人気が高く、2015年にアメリカでの製造を開始したところ、ここ10年の売り上げは右肩上がりに。世界での年間出荷額は200億円規模となり、明治が海外で販売している菓子の売上高のうち、ハローパンダが最も多い割合を占めるまでになり、日本を飛び出して世界に旅立った菓子は、とてつもないポテンシャルを見せた。

写真 商品・製品 アメリカで販売されている商品

アメリカで販売されている商品。スポーツを楽しむパンダが描かれている

各国や地域の文化などに合わせ、キャラクターや製造工程なども工夫。例えば、スポーツが盛んなアメリカでは、サッカーや野球などを楽しむパンダのキャラクターを描いたり、イスラム圏ではヒジャブをまとったパンダが登場したりしている。多くの人に楽しんでもらうため、原材料や製造工程などの様々な条件をクリアし、ハラル認証を取得した商品も生産できるように体制を整えており、明治 海外事業部 海外事業1グループで「HELLO PANDA」ブランドを担当する加納麻衣氏は「中東のお客さまにもハローパンダを愛していただいている中で、ハラル認証を取得することは非常に重要」と話す。

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