【前回記事】「ネット動画は、もはや堂々たるエンタテイメントの場であり、最先端のブランディング手法でもある。」はこちら
コンテンツにお金を払う文化がないのはホント?
Netflixが秋に日本でサービスをはじめることがわかり、にわかにVODという分野にスポットが当たっています。この連載でも2月にとりあげました。
9月上陸決定?!Netflixは黒船なのか?日本のVODの進路がテレビの将来を左右するかもしれない。
今回は、さらにVODについて追求したいと思います。少し長いですが、ぜひじっくり読んでください。
Netflix上陸のニュースに、日本のサービスがどう受けて立つのか気になっていたところ、先日、4月2日にdビデオが発表会を開催しました。「MIKATA CONFERENCE」と題して大々的に今後の事業展開を説明する催しで、筆者は正直、Netflixに対抗すべく慌ててサービス拡充を決めたんだろうなと高を括って見に行ったのですが、そんな浅はかな見方をいい意味で裏切る驚くべき内容でした。
そもそも筆者がNetflix上陸に心を躍らせたのは、ひとりのユーザーとして便利なVODを待っていたからです。ところが、dビデオの発表は、ひと足お先に理想的なサービスをスタートさせる、と言える内容でした。これはワクワクしてしまいます。筆者は映画やドラマが大好きで、これまでさまざまなVODを使ってきました。日本のVODはそもそも、まだまだ発展途上で市場形成に至れる段階ではなかったと筆者は思っています。
