第35回「白川忍賞」(主催=東京広告協会)に、成田純治・博報堂DYホールディングス取締役会長兼博報堂取締役会長が選ばれた。東京広告協会が15日、発表した。博報堂DYグループをけん引し、半世紀にわたり、広告業界の発展向上に寄与したとして贈呈された。
成田氏は、1965年に博報堂に入社し、95年に取締役テレビ局長に就いた。98年に常務取締役、2002年に取締役専務執行役員を経て、03年に博報堂代表取締役社長兼博報堂DYホールディングス取締役に就任した。10年から博報堂代表取締役会長兼博報堂DYホールディングス代表取締役会長を務めた後、15年より現職。
また今回は「特別功労賞」として、日本アド・コンテンツ制作社連盟(JAC)の野末敏明・理事長が選出された。特別功労賞はその年の候補者によって選ばれ、直近では2011年と翌12年に贈呈されている。
野末氏は広告クリエイター出身で、電通常務取締役、日本広告学会副会長を歴任。アジア太平洋国際広告祭(ADFEST=アドフェスト)運営委員会の会長も務め、日本をはじめアジアの広告の発展に力を尽くした。またJAC理事長として映像コンテンツ制作に携わる人材と企業の組織化・育成に寄与した。
白川忍賞は、資生堂の宣伝普及部長などを歴任し、日本広告会(現=東京広告協会)の初代理事長に就いた白川忍氏の寄付金をもとに1982年に制定された。毎年、広告の発展や向上に貢献した個人の業績や活動に対して贈られる。第53回の贈賞式は2016年2月23日、帝国ホテル(東京・千代田)で行われる。
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