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秀逸なアイデアは製品化も — 「文房具アイデアコンテスト」応募4000点の頂点決まる

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サンスター文具は5月29日、「第21回文房具アイデアコンテスト」の表彰式を行った。同社創業者の小林三造氏により、1995年に創設された本賞。アイデアに富んだ商売や、商品づくりの精神を忘れないように、と広く一般から文房具の新しいアイデアを募集している。

受賞作品展示の様子。応募総数3963点のうち、20作品が表彰された。

コンテストは、文房具に興味を持つ一般人及び業界関係者が応募できる「一般部門」と、文房具に興味を持つ15歳以下が応募できる「ジュニア部門」からなり、今年度は「ととのえる」というテーマの下、それぞれ2646点・1317点の計3963点の応募が寄せられた。

一般部門でグランプリを受賞した「RAKUGAN」。子ども向けのケース付きの練り消しゴムで、「ギュッ」と押し込むようにしまうだけで形が「ととのう」。「ととのえる」というテーマは、単にモノを整理整頓するという意味だけではなく、気持ちをととのえたり、思考をととのえたり、さまざまな意味に解釈できるものとして設定された。

今年度、一般部門のグランプリに輝いたのは、小池峻氏、紙谷彩氏、松井健朗氏のデザイナー3人による「RAKUGAN」。子ども向けのケース付きの練り消しゴムで、「ギュッ」と押し込むようにしまうだけで形が「ととのう」というもの。ケースは和菓子の落雁をモチーフにしており、消しゴムが「花」や「葉」の形になる。甘い香りも、思わず使いたくなるような楽しさを演出している。

一般部門では、このほか優秀賞5点、審査員特別賞4点、サンスター文具賞1点、ジュニア部門では、グランプリ1点、優秀賞3点、佳作5点が選出され、計20点が表彰された。審査員は、プロダクトデザイナーの安次富隆氏、タレントのだいたひかる氏、クリエイティブユニット ザリガニワークスの武笠太郎氏・坂本嘉種氏、『Discover Japan』統括編集長の高橋俊宏氏が務めた。

一般部門の受賞者の方々。応募総数2646点から、1次審査で300~400点まで絞られ、最終的にグランプリ含め11作品が表彰された。

ジュニア部門の受賞者の方々。同部門は、子どもにも身近な文房具に興味を持ってもらいたいとの考えから、第10回開催時に設置された。

サンスター文具のアイデアコンテストは、応募書類に描かれるイラストの画力よりも、日常の中にある問題や課題を発見し、それを解決する方法を見出す着眼点を重視している。その点で、プロのデザイナーでも、主婦でも学生でも、同じ土俵に立ってアイデアを競うことができる、間口の広さが特徴だ。

今後の展望について、担当者は「たくさんの方々に、モノづくりやアイデアを考えることを楽しんでいただきたい。そのために、より多くの方に本コンテストに参加していただけるよう努力していきたいです。また、集まった素晴らしいアイデアを、できるだけ製品化し、実際に消費者に使っていただくことで、人々の生活を豊かにすることができたら」と話した。