流通小売業が目指すべき未来は「生活者視点」
大きな変化が起きている流通小売業。ネット販売や新しい決済方法、商品の受け取り方、オムニチャネルなど様々な革新が至るところで起きています。そんな流通小売業の大きな変化を「生活者の視点」で見直すとどうなるか、ということを実証実験の結果をもとにまとめている。
たとえば、
- 小売業が行う地域住民への社会貢献は売り上げにつながるのか
- 商品別の店舗レイアウトではなくライフスタイル別の店舗レイアウトにした場合どうなるか
- 独身・夫婦2人だけ・大学生の子がいる世帯、ペットの有無、など家族構成別に商品を売り分けたらどうなるか
など。
様々な実験結果から導き出される、小売業の未来形を解説している。
著者は学習院大学経済学部教授の上田隆穂氏。マーケティング、価格戦略、セールス・プロモーション開発、消費者深層心理、地域活性化などを専門としている。
目次
序章 小売業の将来の姿
第1章 小売業においてはなにが本質なのか?
第2章 小売業におけるマクロイノベーション
第3章 生活と小売に関する本質的ニーズを深層心理から探る
第4章 希望を生み出す店舗実験案の構想へ
第5章 コープさっぽろ西宮の沢店での実証実験
第6章 オムニチャネル時代になって顧客にどう対応したらいいのか
第7章 商品を中心とするイノベーションの萌芽
第8章 社会システム化(商圏マネジメント)を目指すイノベーションの萌芽
第9章 小売業のありかたを示す経営理念を振り返る:小売企業の経営理念分析
<著者プロフィール>
上田隆穂(うえだ・たかほ)
学習院大学経済学部教授。
1953年生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社東燃入社。1980年同社退職後、一橋大学大学院商学研究科修士課程に進み、1985年同大学商学部助手。学習院大学経済学部専任講師、助教授を経て現職。学習院マネジメント・スクール所長を兼任。博士(経営学)。専攻はマーケティング、価格戦略、セールス・プロモーション開発、消費者深層心理、地域活性化など。
【実践と応用シリーズ】
四六判、256ページ。価格は1500円(税別)。
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