八木敏幸が語るディレクター道「ディレクターに必要なのは粘り強さと客観性」

映像クリエイティブに関心の高い方々へ向けた「チャレンジャーdeないと」。第2回目に登壇したのは、サントリー BOSS「宇宙人ジョーンズ」シリーズをはじめ数多くのCM制作を手がける八木敏幸監督。スペシャルゲストに映画『幕が上がる』など映画やテレビで活躍中の女優、秋月成美さんをお招きした。前回に引き続き、足立茂樹さん(イー・スピリット)がモデレーターとなり開催された。


左から、イー・スピリットの足立茂樹社長、女優の秋月成美さん、八木敏幸監督。

関西独特のノリをスタイリッシュに仕上げた「Hot Pepper」シリーズ

今日では誰もが一度は目にしたことがあるCMを多数作り上げている八木敏幸監督。今回のトークでは、どのような道のりを経て監督になったのかを語ってもらった。

監督がこの世界に飛び込んだのは大学卒業後。関西にあるプロダクションで数年間プロダクションマネージャーを経験し、その後、博報堂へ出向という形で1年間プランニングを学ぶ機会を得る。出向から戻ったのち、プロデューサーに。「今では考えられないほど予算が少なく、経費削減のためにディレクターをひとりで兼任していました。そこでディレクションの面白さに気づき、本格的にディレクターになろうと決意しました」。

その後、プロデューサーからディレクターになりたいと申し出た八木監督だったが、会社からの返答はノー。そのままふたつの立場を兼任し、CMの制作を手掛けていた。プロデューサーとディレクター。相反するものをひとりで抱える苦悩が、監督の原点にあった。そして1年後、ディレクターとして独立。 

関西独特の「ノリやオチ」を好まなかった八木監督は、そういった関西のメインストリームとは異なる、スタイリッシュなテイストを目指したという。

そんな中、クリエイティブディレクター山崎隆明さんと制作したリクルート「Hot Pepper」創刊時のアフレコのシリーズCMが、大きな話題を呼ぶ。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 1287 / 1836 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ