【前回コラム】「箭内さん!理想の上司・先輩ってどんな人ですか?」はこちら—突然ですが、箭内さんも悩んだりすることはあるんですか?
チームづくりが得意じゃないとか、貧乏話に続いて、また暗いテーマですね(笑)。僕がずっと抱えている悩みは、苦労が身につかないというか、年輪が刻まれないことですね。僕、悩みを忘れてしまうので、人間としての深みがなかなか出てこないんです。結構、大変な経験をしたのに、大変だったこと自体を忘れちゃうんですよね。「引きずらない」っていう意味では、自分の良さであるとも思ってはいるんです。ただ、執念深い部分は執念深いし、諦めの悪い部分は諦めが悪いんですけどね(笑)。
今、強いて挙げるなら、雑誌『BRUTUS』での連載「おなやみ相談室」のことは悩みですね。僕と、Chim↑Pomのエリイちゃん、映画監督の大根仁さんと、かれこれ3年以上担当しているんですけど、そこでの自分の回答が枠に収まっているんですよね。エリイちゃんと大根さんの自由な回答を見ると、いいな~と思うし、僕も自由に答えたいなとも思う。
でも3人が全員、自由に答えちゃったら、やっぱり相談者のことが心配になってしまうし、ついついちゃんと答えようとしちゃうんです。例えば、「彼女がダイエットを頑張りすぎている」っていうお悩みだったら、「じゃあ、一緒に人間ドックに行ってみたら」とか、非常に現実的な答え方をしてしまう。
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箭内 道彦
1964年 福島県郡山市生まれ。博報堂を経て、2003年「風とロック」設立。タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」リクルート「ゼクシィ」をはじめ、既成の概念にとらわれない数々の広告キャンペーンを手がける。また、若者に絶大な人気を誇るフリーペーパー「月刊 風とロック」の発行、故郷・福島でのイベントプロデュース、テレビやラジオのパーソナリティ、そして2011年大晦日のNHK紅白歌合戦に出場したロックバンド「猪苗代湖ズ」のギタリストなど、多岐に渡る活動によって、広告の可能性を常に拡げ続けている。東京藝術大学非常勤講師、青山学院大学非常勤講師、秋田公立美術大学客員教授、福島県クリエイティブディレクター、郡山市音楽文化アドバイザーなども務める。
1964年 福島県郡山市生まれ。博報堂を経て、2003年「風とロック」設立。タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」リクルート「ゼクシィ」をはじめ、既成の概念にとらわれない数々の広告キャンペーンを手がける。また、若者に絶大な人気を誇るフリーペーパー「月刊 風とロック」の発行、故郷・福島でのイベントプロデュース、テレビやラジオのパーソナリティ、そして2011年大晦日のNHK紅白歌合戦に出場したロックバンド「猪苗代湖ズ」のギタリストなど、多岐に渡る活動によって、広告の可能性を常に拡げ続けている。東京藝術大学非常勤講師、青山学院大学非常勤講師、秋田公立美術大学客員教授、福島県クリエイティブディレクター、郡山市音楽文化アドバイザーなども務める。
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