【前回コラム】「オランダのクリエイティブ人材を輩出する教育機関「メディアラボアムステルダム」」はこちら
実は今、ヨーロッパ中の人たちが、その行く末を気にしている問題があります。そう、Brexitです。イギリスがEU、つまり欧州連合から出る、というアレです。もちろん日本にも直接、間接的に何らかの影響があるかもしれません。
そして、これはクリエイティブ産業も例外ではありません。
しかも、イギリス・ロンドンにおけるクリエイティブ産業は巨大です。読者のみなさんもご存知のように、クリエイティブ産業は単独で存在しているわけではなく、常にクライアントがいるからこそ成り立っているわけです。ということで、常にクライアントの動向にも注目しておかなければなりません。ここがポイントです。
今回インタビューに答えてくれたオランダ経済省 企業誘致局 シニアプロジェクトマネージャーのハンス・カイパースさん(右)と、アムステルダムインビジネス シニアマネージャー/ジャパンデスクチーフのリクート・ジュリアンさん(左)。
アムステルダムはBrexit後のEUクリエイティブ産業を誘致ができるか?
さて、そこで今回は、こうした事情に詳しいオランダ経済省の企業誘致局シニアプロジェクトマネージャーのハンス・カイパースさんにお話を聞いてみました。
ハンスさんによると、例えば自動車産業などでは製造過程において、組み立てた部品が何度もEU内で国境をまたぎ、別工場に移動しながら作られていると言います。そうした部品がEU外にあるイギリス工場に移動するとなると、その度に関税がかかることが予想されます。こうした関税はバカになりません。どの業界でも、コスト削減が厳しく求められている昨今、こんなことが許されるはずありません…。こうしたことを回避するためにイギリスから出て、ヨーロッパ大陸の国に移転するという企業がいても全くおかしくはないのです」とハンスさんは聞かせてくました。
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吉田和充
吉田和充(Creative Business Development/Branding Designer/Creative Director/保育士)
1972年東京生まれ。1997年慶應義塾大学卒業後、博報堂入社。CMプランナー/ディレクターとして、40社、400本以上のCM制作を担当。ACCグランプリ、コピー賞などを獲得。
在職中に1年間の育児休暇を取得し、家族でアジア放浪へ。2016年、子どものクリエイティブな教育環境を重視してオランダへ移住。2017年現在、Neuromagic Amsterdam BV CEO、個人事務所SODACHI CEO、STYLA TOKYO クリエイティブディレクター。広報広告全般からマーケティング、企業の成長戦略策定、ブランディング、新規事業立ち上げ、新商品開発、Web制作、サービスデザイン、海外進出などクリエイティブ業務全般を担当。
アムステルダム市との協働プロジェクトとして、アムステルダム市の「粗大ゴミの処理問題」にも取り組む。
元サラリーマンクリエイターの海外子育てブログ『おとなになったらよんでほしい|おとよん』連載中。
吉田和充(Creative Business Development/Branding Designer/Creative Director/保育士)
1972年東京生まれ。1997年慶應義塾大学卒業後、博報堂入社。CMプランナー/ディレクターとして、40社、400本以上のCM制作を担当。ACCグランプリ、コピー賞などを獲得。
在職中に1年間の育児休暇を取得し、家族でアジア放浪へ。2016年、子どものクリエイティブな教育環境を重視してオランダへ移住。2017年現在、Neuromagic Amsterdam BV CEO、個人事務所SODACHI CEO、STYLA TOKYO クリエイティブディレクター。広報広告全般からマーケティング、企業の成長戦略策定、ブランディング、新規事業立ち上げ、新商品開発、Web制作、サービスデザイン、海外進出などクリエイティブ業務全般を担当。
アムステルダム市との協働プロジェクトとして、アムステルダム市の「粗大ゴミの処理問題」にも取り組む。
元サラリーマンクリエイターの海外子育てブログ『おとなになったらよんでほしい|おとよん』連載中。
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