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伝統工芸の世界にイノベーションを起こした匠を表彰、「三井ゴールデン匠賞」受賞者決定

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三井グループ企業24社で構成される「三井広報委員会」が主催し、伝統工芸の分野において革新的な取り組みをしている人を表彰する「三井ゴールデン匠賞」。「伝統×イノベーション」の担い手に注目と称賛が集まる機会を創りたいという想いから、2015年に創設された。第2回目となる本賞の受賞者が、2月13日に発表となった。

本賞は革新性を基本に、技術・技能、独自性、有用性、持続性、国際性の5項目を審査基準としている。また、審査項目においては持続性を最も重視した。厳正なる審査の結果、ファナリスト35組の中から選ばれたのは下記の5組。

・玉川堂

※団体として受賞

代表:玉川 基行 燕鎚起銅器/新潟県燕市
評価された点:燕鎚起銅器を200年に渡って受け継ぐ老舗の後継者として、海外ブランドとのコラボレーションや異業種との新製品開発などに尽力。問屋との関係を見直し、百貨店との直接取引や直営店舗設立といった流通機構改革への実績が評価された。

 

・桐本泰一

所属:輪島キリモト 輪島塗/石川県輪島市
評価された点:分業主流の輪島塗産地で、先駆けて木地、漆塗りの一貫生産を実現し、消費者ニーズへの対応に努め、長年にわたって産地の改革と活性化に取り組んだ実績が評価された。さらに、産地内の若手、中堅、漆芸研究所生徒等40数名を集めた「輪島クリエイティブデザイン塾」などの事業を推進し、後継者育成にも尽力している。

 

・齋藤宏之

所属:五十崎社中 大洲和紙/愛媛県内子町
評価された点:昔ながらの書道用半紙や障子紙が主流であった大洲和紙産地において、壁紙やタペストリーといったインテリア素材への進出を図り、新たな和紙のある生活を創出した。デザイン性の高い和紙を次々に発表。新たな和紙需要の拡大に努めながら大洲和紙産業の活性化に大きく貢献していることが評価された。

 

・中川政七

所属:中川政七商店 伝統工芸プロデューサー/奈良県奈良市
評価された点:家業である「中川政七商店」の自社ブランド確立と成長のノウハウを体系化し、様々な産地の工芸メーカーのコンサルティング業務を展開。一時的、部分的なメーカー支援ではなく、経営、ブランド構築、製品開発、販路開拓までトータルに支援することで根本的な改善に取り組み、企業の持続的成長へつなげている点が評価された。

 

・山本 篤

所属:妙泉陶房 九谷焼/石川県加賀市
評価された点:久谷焼きの技術を継承するべく40年前の独立時より弟子をとり、職人を多数成。さらに、若手作家を対象に自工房で研修を行うなど、後継者育成に力を注いでいる。また、県の工業試験場と磁器坏土(はいど)を共同開発するなど、原材料の確保や道具、機器の改良にも尽力。こうした九谷焼の発展を支える地道で幅広い活動が評価された。

2月14日より、一般のWEB投票によって選出される「モストポピュラー賞」の投票受付を開始した。上記の「三井ゴールデン匠賞」受賞者を対象に、「三井ゴールデン匠賞」Webページにて3月11日まで一般投票を受付ける。その後、3月20日に行われる贈賞式にて、最も多くの支持を集めた受賞者1組に「モストポピュラー賞」が授与される。

モストポピュラー賞 投票概要

・投票受付期間:2月14日(水)~3月11日(日)
・投票用ページURL:http://mgt.mitsuipr.com/

※投票された方の中から抽選で1名に伝統的工芸品ギフトカード(5万円相当)を、また10名に同じく伝統的工芸品ギフトカード(2万円相当)が進呈される。