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あの人ホント平成だよね、と言われる時代の新しい組織
平成が終わり新しい時代が始まりはじまります。「あの人は、典型的な昭和のサラリーマンだよね」、だとか、「ウチの会社はめちゃくちゃ昭和だから」、などというとき、昭和という言葉は「時代遅れ」という意味で使われていますよね。では、平成が終わろうとするいま、時代遅れでないのはどんな人や組織なのでしょうか?
「年功序列」に対して「成果主義」。「会社は家族」に対して「仕事とプライベートはしっかり分ける」。「義理人情」に対して「データと理論」。「昭和」に対する「平成」のイメージ、つまりイマ風の人や組織のイメージとは、大体そんなところではないでしょうか。しかし現時点においては、イマ風であるこれらの価値観も、もちろん今後もずっとイマ風であるわけではありません。
そう、いまでは時代遅れになってしまった昭和な価値観も、その昔はイマ風であったはずなのです。私たちはみんな、無意識に「色眼鏡」をかけて世界を見ています。その色眼鏡とは、一定の数の人が共通して持っている価値観です。大多数の人がかけている色眼鏡が変わることを「パラダイムが変わる」と言います。そんなとき、古い色眼鏡をかけて世界を見ている人や組織は前時代的だ、と言われるようになってしまうのです。