8月29日から、災害時に防災⽤品を届けるポイント寄付システム「BOSAI POINT」が北海道でスタート。本田圭佑選手がオーナーを務めるスポーツマネジメント会社「HONDA ESTILO」(大阪・吹田市)、札幌市に本社を置くドラッグストアチェーン・サツドラグループのリージョナルマーケティング、「防災ゼリー」などを扱う宮城県のワンテーブルの3社が共同で立ち上げた。当日は札幌市内で会見を開き、概要が明かされた。
プロジェクトの第一弾として、北海道共通のポイントカード「EZOCA」(リージョナルマーケティング提供)による北海道限定サービスの提供がスタート。
集められたポイントは金銭に換算し、ワンテーブルの協力により用意された、非常食や重電機器などの支援品の購入にあて、災害時には避難所に届けられる。今後は、他のポイント提携事業者との連携を全国規模で進めていく。
当日は、BOSAI POINT PROJECT事務局の亀山淳史郎氏が、プロジェクトの概要やコンセプトについて説明。「北海道胆振東部地震発生から約1年。
今、北海道からこの事業をスタートさせることで、日本全国の防災意識と寄付意識を高め、未来の災害時の被害軽減を目指していきたい」とコメントした。
一定ポイント以上の寄付で自身の防災にも役立つ特典
また、寄付をする側にも2つの特典が用意された。1つ目は累積1万ポイントを寄付した人を対象に贈られる、「BOSAI POINT グッズ」。災害時に役立つ防災グッズが多数収録されている。
2つ目は、累積5000ポイントを寄付した人を対象にした「BOSAI POINT ホケン」。 損保ジャパン日本興亜の子会社Mysurance(東京・新宿)が「LINE ほけん」(LINE Financialと損害保険ジャパン日本興亜の共同開発)に商品提供している「LINE」のトーク上で保険が贈れる「地震のおまもり」が提供される。
自宅地域に震度6弱以上の地震が発生し、家財が壊れた場合や緊急的に飲料などを購入した場合に被害の申告を行うと、1万円の保険金を「LINE Pay」アカウントで受け取ることができる仕組みだ。
プロジェクトのメインサポーターには、HONDA ESTILOのオーナー 本田圭佑が就任。当日流されたビデオメッセージで本田選手は、「寄付の文化が定着していない日本において“ポイント”での寄付は、手軽でハードルも低く、取り組みやすい。今、日本ではいつ災害に直面するか分からない。今回の北海道を成功モデルに、全国に防災、そして寄付の意識を定着させていければと思う。ぜひ皆さんご協力をお願いします」と呼びかけた。
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