【前回コラム】「米大統領選、トランプ氏の“オレンジ色肌”が拡大した理由とは」はこちら
「喋りがうまくない」と引け目に感じているビジネスパーソンの方は、決して少なくないだろう。しかし、スピーチにおいて最も大事なことは、自分の信念をどれだけ聞き手に伝えたいと切望しているか、である。
本稿では、次期米大統領選で当選確実となったバイデン氏のスピーチを分析し、企業のトップを中心としたビジネスパーソンに向けて、「バイデン流プレゼンス」のポイントを解説する。
11月7日に行われたバイデン氏の勝利宣言。
出所/CNN
冷静さと落ち着きを表現するには「水色」が有効?
バイデン氏が勝利宣言を行ったのは11月7日。この際の装いは、限りなく黒に近いダークネイビーのスーツに白のドレスシャツ。タイは落ち着いた水色で織り柄が入った光沢の美しいものを、プレーンノットで締めていた。もちろん黒いマスクも着用。スーツは夜のステージでライトが当たると最も強く美しく見える色で、シルエットも美しかった。
筆者は、彼のとても正統派でエレガント、シンプルでバランスの良いアピアランスに、冷静さと落ち着きを感じ、安心感を覚えたほどである。
つまり、勝利宣言の場でさえも、彼は「強烈さやシャープさ」を装いで表すことをしなかったのだ。おそらくその理由は、取ってつけたようになってしまうことや、自分らしい方式ではない、ということなのだろう。
KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。
「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です
会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします
日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)
日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)
東京生まれ、ニューヨーク在住。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークでリアル コスモポリタンを設立。日欧米亜合わせ数千人のハイプロファイリング・クライアント(日系企業や外資企業日本法人の経営層、政治家、財界人、セレブリティーなど)の包括的なブランディングを手がけてきた。施策提案など総合的なコンサルティングを実施し、高い評価を得ている。主な著書『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』(日本経済新聞出版社) 、『Premium Image Management for Men』DVD監修(SONY PCL)、『NY流 魅せる外見のルール』(秀和システム) など。
日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)
東京生まれ、ニューヨーク在住。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークでリアル コスモポリタンを設立。日欧米亜合わせ数千人のハイプロファイリング・クライアント(日系企業や外資企業日本法人の経営層、政治家、財界人、セレブリティーなど)の包括的なブランディングを手がけてきた。施策提案など総合的なコンサルティングを実施し、高い評価を得ている。主な著書『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』(日本経済新聞出版社) 、『Premium Image Management for Men』DVD監修(SONY PCL)、『NY流 魅せる外見のルール』(秀和システム) など。
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。