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書店扱いのローソン、2店舗め 3〜5月は書籍売上3割増

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ローソンは8月5日、書店扱いとなるコンビニエンスストア「LAWSON(ローソン) マチの本屋さん」を愛知県碧南市にオープンした。書籍取次大手の日本出版販売(日販)と連携した出店で、2021年に続いて2店舗め。埼玉県狭山市の1店舗めでは、書籍や雑誌を扱うことで商圏が拡大する効果も出ている。

「LAWSON(ローソン) マチの本屋さん」のイメージ

店名は「ローソン碧南相生町三丁目店」。看板には一般的な「ローソン」のほかに、「マチの本屋さん」のストアブランドを掲げる。弁当やおにぎり、デザート、飲料など通常の品揃えに加え、書籍や雑誌を約5000タイトル取り扱う。日販はいわゆる取次(卸売)として連携。一般的なコンビニとは異なり、「マチの本屋さん」は流通体系上も「書店」の扱いとなる。取引に必要な書店コードや番線コードも付与する。

出店先となった相生町は、書店がなくなっている地域でもある。フランチャイズオーナーにも、利用客から「本を扱ってほしい」という要望が寄せられていたという。ローソンでは書籍や文庫本が好調で、2022年3〜5月の書籍売上高が、前年同期比で約30%増加した。国内1万4656店舗のうち、約6000店舗には書籍専用の什器も置いている。

「マチの本屋さん」1店舗め「ローソン狭山南入曽店」(埼玉・狭山)では、「本を導入することで商圏が2~3倍広がり、それによって本の売上だけではなく、店舗全体に売上増加効果が出るという手応えもある」(日販)

日販では2018年に、同社の保養所施設を改装した複合施設「箱根本箱」をオープン。〈ブックホテル〉と掲げ、客室のほか、書店やレストラン、カフェなど館内各所に約1万2000冊を揃える。書店調査のアルメディアの調べでは、2020年5月1日時点の国内書店数は1万1024店舗で、実店舗を構える書店は9762店舗。2000年からほぼ半減した。本との接点づくりが急務となっている。