群馬県は1月24日、昌賢学園まえばしホール(群馬県前橋市)にて、「劇団ぐんまちゃん♪コンサート2026 ~名探偵ぐんまちゃん~」を開催した。
「劇団ぐんまちゃん♪コンサート2026」のダイジェスト映像。
本コンサートは、子ども向けの楽曲を中心にした物語型イベント。5回目となる今回は、ぐんまちゃんが “名探偵” となり、消えてしまった大切な鍵を会場の仲間と力を合わせて探すストーリー。当日は午前・午後の2回公演を実施し、約1200名の観客で賑わった。
実は、コンサートは群馬県が運営するYouTubeチャンネル「劇団ぐんまちゃん♪」のリアルイベントの側面を持つ。なぜ、県はここまでぐんまちゃんに注力するのか。YouTube戦略を中心に担当者に話を聞いた。
YouTubeに「県境はない」 子育て世代への接点づくり
コンサートの出発点は、2023年2月に開設したYouTubeチャンネル「劇団ぐんまちゃん♪」にある。良質な歌を子ども達に届けたいという想いもあって、チャンネルでは童謡や手遊び歌などを活用し、県とぐんまちゃんの魅力を発信。県境を意識する必要がないYouTubeは、拡散性の面でも力を発揮した。
YouTubeチャンネル「劇団ぐんまちゃん♪」では、童謡をはじめ、子ども向けコンテンツが充実。
未就学児とその親世代を主なターゲットとし、日常生活の中で楽しめる動画を届けることを意識。子どもの頃からぐんまちゃんへの親しみや愛着を育み、将来的にはイベント参加や観光といったリアルな関心につなげることを狙った。子どもだけでなく、親、祖父母まで含めた三世代でファンになってもらう構想だ。
加えて、子育て中の家庭では「おかあさんといっしょ」(NHK)や「しまじろうコンサート」(ベネッセ)のような、子どもに良質なリアルコンテンツを見せたいニーズがある一方、群馬県内でそうした機会は限られていた。そこで県は、「だったら、ぐんまちゃんでイベントをできないか」と考えたという。
動画からリアルへ コンサートはファン接点の拡張策
これらの背景のもと誕生したのが「劇団ぐんまちゃん♪コンサート」。当初からの想いである「本物の良質な生の歌声に触れてもらう」機会をつくるべく、第1回のコンサートは開催された。
集客に向けては、YouTubeチャンネル内での告知に加え、XなどSNSでの情報発信、ファミリー層が多く訪れる商業施設でのプレイベントを実施。さらに、県内の幼稚園や保育園を通じた周知、広報誌やフリーペーパーへの掲載なども。オンラインとオフラインを組み合わせながら、子育て世代との接点を多層的に創出した。
「劇団ぐんまちゃん♪コンサート2026」の様子。会場には多くのファンが訪れ、物販コーナーも賑わいを見せた。
コンサートは県外からの来場も多く、群馬県を訪れるきっかけになっているとのこと。将来的には「北関東で子どもコンサートといえばぐんまちゃん」と想起される存在を目指し、関東圏を中心とした誘客にもつなげたい考えだ。



