サンリオ、初の自社ゲームブランド始動 開発・販促費100億円投資・3年で10タイトル展開へ

サンリオは4月21日、初の自社ゲームブランド「Sanrio Games」を立ち上げると発表した。第1作目として、Nintendo Switch/Nintendo Switch 2向け家庭用ゲームソフト「サンリオ パーティランド」を2026年秋に世界同時発売する。今後3年間で10タイトル程度の展開する計画だ。これまで注力してきたライセンス展開に加え、自社パブリッシングによるゲーム事業を本格化することで、IP拡張と中長期的な収益基盤づくりの両立を狙う。

© 2026 SANRIO CO., LTD. 著作株式会社サンリオ

ゲームを “新たな接点” に サンリオが自社パブリッシングに踏み出す理由

今回の発表は、サンリオがゲームを単なるライセンス展開の一環ではなく、IP戦略の中核の一つとして位置づけ直した点が特徴だ。サンリオは長期ビジョンとして「グローバルIPプラットフォーマー」への進化を掲げており、ゲームを物販、ライセンス、テーマパークに続く新たな接点とする方針。辻朋邦社長は説明会で、ゲーム事業を「サンリオへの間口の一つ」にしたいと述べた。

サンリオ 代表取締役社長・辻朋邦氏

その狙いを象徴するのが、自社パブリッシングという選択だ。辻社長は、自社で手がける意義について「設計が自由にできる」と説明。スライドでも、自社パブリッシングの価値として「世界観」「ストーリー」「組み合わせ」を自社で設計できる点を挙げた。ライセンス許諾型では難しいIP体験全体のコントロールを可能にし、ゲームを起点にグッズ、デジタル、イベント、テーマパークへと接続していく考えだ。

© 2026 SANRIO CO., LTD. 著作株式会社サンリオ

また、説明会資料では、ゲーム事業の役割は大きく「IP拡張」と「収益基盤の確立」の2つに整理された。前者では顧客エンゲージメントの深化やグローバル接点の拡張を、後者では自社投資による中長期的な収益事業化や、複数タイトルによる持続的成長基盤の確立を掲げる。

サンリオは2024年5月の中期経営計画で、ゲーム事業に開発・販促費100億円を投じ、6本以上のタイトルを開発する方針を示していた。今回の説明会では、その延長線上で2029年3月までに計10タイトル程度をリリースし、今期中に2作目も投入する計画を明らかにした。

次のページ
1 2 3
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事