手塚治虫のマンガ「火の鳥 未来編」を題材にした体験型ライブパフォーマンス「MANGALOGUE(マンガローグ):火の鳥」が4月22日、高輪ゲートウェイシティに3月オープンした複合型ミュージアム「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」内のシアター空間「Box1000」で開幕した。会期は5月16日まで。料金は4月24日から4月30日まで4500円(税込)、4月22日・23日と5月1日以降は5500円(税込)。JR東日本文化創造財団が企画運営するMoN Takanawaの開館記念特別公演として実施し、TBS、Basculeが企画制作に参画する。
本作は、一人で読むものだったマンガを、会場全体で共有するライブ体験へと再構成したのが特徴だ。巨大LEDに原稿やコマを映し出し、ロボットアーム「鉄腕アーム」がカメラ視点でコマを追う。映像作品や演劇へ単純に置き換えるのではなく、ページを読み進める流れや視点そのものを体験として立ち上げる設計で、手塚プロダクションがLED上映向けに新たに着彩した原稿を使用する。
物語の軸になるのは、西暦3404年の未来を描いた「火の鳥 未来編」だ。AIやロボットと共に生きる社会、人類と文明、生命の循環といったテーマを扱い、半世紀以上前に構想された作品でありながら現在の技術や社会状況と重なる内容だ。
キャスト陣も話題を集める。鉄腕アーム役に山寺宏一、火の鳥役に夏木マリ、マサト役に梶裕貴、ロック役に本郷奏多、猿田博士役に古田新太、タマミ役にあのを起用。さらに、松任谷由実のAI音声プロジェクト「Yumi AraI」が、AIハレルヤ/ダニューバー役で参加する。「Yumi AraI」とは、松任谷由実のデビューから現在までのヴォーカルデータをAI音声合成ソフトウェアに学習させたもの。歌手ではなく声優として作品に登場するのは今回が初めてという。
観客とともに物語を旅する「MANGALOGUER(マンガローガー)」には、又吉直樹、寺脇康文、花總まり、古川雄大、小森隼、新内眞衣、千葉一磨が名を連ねた。開幕前日の公開ゲネプロには又吉、夏木、古田らも姿を見せ、開幕ムードを高めた。
会場のMoN Takanawaは、TAKANAWA GATEWAY CITY内に3月28日に開館した文化の実験的ミュージアム。高輪ゲートウェイ駅直結の立地も含め、新施設の象徴的なプログラムとして今回の公演を打ち出す。マンガ、AI、ライブ演出を重ね合わせた新しい鑑賞体験として注目を集めそうだ。


