暑さ対策として、職場の服装の見直しが進んでいる。東京都庁では4月22日から「東京クールビズ」の運用が始まり、今年からハーフパンツでの勤務も認められた。都はクールビズを率先して実践することで、社会全体に広げたい考えだという。
こうした中、青山商事は5月19日、「洋服の青山」として初めて、ビジネスでも着用できる「ハーフパンツ」を発売した。近年の記録的な猛暑やクールビズのウエアリングの変化を背景に、夏の新たなビジネススタイルとして提案する。
青山商事が発売するハーフパンツ
商品名は「ハーフパンツ<セットアップ着用可>」。価格は税込5489円。カラーはブラックとチャコールで、サイズはS〜LLを用意する。素材はナイロン88%、ポリウレタン12%。接触冷感、吸汗速乾、UVカットなど、暑い季節を意識した機能も備える。
同社は、休日用の短パンではなく、ビジネスシーンで着用しやすい仕様にしたと説明している。スラックス同様の前立てを施し、丈感はミリ単位で調整。立った時だけでなく、座った時にも過度な露出を抑える設計にしたという。裾に向かって緩やかに細くなるテーパードシルエットを採用し、足元をすっきりと見せることも意識した。
さらに同素材のジャケット、半袖シャツ、Tシャツ、ロングパンツをそろえ、「カセット服」として展開する。商談時はジャケットとロングパンツ、内勤時はシャツとハーフパンツといった着分けを想定。青山商事は、ハーフパンツを「酷暑の通勤」「リラックスしたい内勤日」「長時間の出張移動」などに対応するアイテムとして位置づけている。
ハーフパンツで課題となる「体毛」にも商機
2025年に実施したメディア向けの体験セッションでの実演
一方で、ハーフパンツ勤務をめぐっては、脚の露出やすね毛の見え方も話題になっている。J-CASTニュースは4月24日、東京都職員のハーフパンツ勤務について、クールビズ自体を評価する声がある一方、ネット上では男性職員のハーフパンツ姿に異論も出ていると報じた。
ただ、男性の体毛ケアはすでに一部の若年層や美容感度の高い層に限られたものではなくなりつつある。職場で脚を見せる服装への抵抗感が議論される一方で、すね毛を含む体毛の見え方を整えることは、男性の身だしなみの一つとして広がり始めている。こうした変化を背景に、男性向けの体毛ケア需要を商機と捉える企業も増えている。
実際、男性の体毛ケアをめぐっては、抵抗感の低下や習慣化を示すデータも出ている。パナソニックが2025年に示した調査では、10〜60代の男性800人のうち68.3%が体毛ケアに抵抗を感じていないと回答した。特に10代では8割以上が「抵抗がない」と答えている。また、別の調査では、約65%の女性が男性に体毛ケアをしてほしいと考えていることも明らかになった。

