佐賀県が展開する情報発信プロジェクト「サガプライズ!」の一環で実施している、漫画『キングダム』とのコラボレーション企画が広がりを見せている。2026年1月に始動した「キングダム ×(駆ける) 佐賀県 〜佐賀の火を絶やすでないぞォ。〜」は、3月下旬までの約2カ月間で各企画の参加者が延べ約16万人を記録。9月30日までの継続が決定したほか、目玉企画の「キングダム読破堤」がギネス世界記録に認定された。
「キングダム ×(駆ける) 佐賀県 〜佐賀の火を絶やすでないぞォ。〜」は、佐賀県出身の漫画家・原泰久氏による『キングダム』が、2026年1月に連載20周年を迎えたことを機に実現した。佐賀県は1月20日にプロジェクトを発表し、佐賀空港を期間限定で「佐賀キングダム空港」として展開。館内装飾や「佐賀キングダム空港特別展」、有明海沿いの防波堤を活用した「キングダム読破堤」、古湯温泉での周遊キャンペーンなど、県内各地の観光資源と作品の世界観を掛け合わせた。
「佐賀キングダム空港」では、空港内外を『キングダム』のキャラクターや名シーンで装飾。空港スタッフがオリジナルピンバッジを着用するなど、空港全体で来訪者を迎える演出を行った。3階のスペースパークでは、特別展を開催。展示テーマを「受け継がれる火」とし、主人公の信が漂(ひょう)から託された夢、王騎将軍から受け継いだ矛、麃公(ひょうこう)将軍将軍から受け継いだ盾など、作品内で継承される思いを軸に、複製原画34点や巨大なコマ装飾を展示した。有田焼と『キングダム』のコラボ作品も展示し、佐賀の伝統工芸との接点をつくった。
古湯温泉では、秦の始皇帝の命を受け、不老不死の霊薬を求めて日本に渡ったとされる「徐福」の伝説に着目。古湯温泉街の宿泊施設や日帰り温泉、飲食店などを巡ると、王騎の入浴をモチーフにしたオリジナル手ぬぐいやイラストカードが当たる周遊キャンペーンを実施した。佐賀市内では『キングダム』のキャラクターをデザインしたラッピングバスも走行。京急線 羽田空港第1・第2ターミナル駅ホームには「佐賀キングダム空港」の巨大看板を掲出し、東京側から佐賀への誘導も図った。
一方、屋外企画として注目を集めたのが「キングダム読破堤」だ。有明海沿いの干潟よか公園防波堤(佐賀市)に、コミックス1巻から77巻までの全ページを掲出。全長300m超の防波堤を、作品を歩きながら読み進める無料の屋外展示に変えた。作中の過激なシーンを佐賀県名産の「佐賀海苔」で隠す演出も取り入れ、単なる展示にとどまらない話題化の仕掛けを加えた。



