万博で大人気「null²」が横浜、そして園芸博へ――落合陽一氏×マクニカ「null」“転生”の展望

マクニカは4月、メディアアーティストの落合陽一氏が2027年国際園芸博覧会にて展示をする新作「null⁴(テトラヌル)」の開発にあたり伴走支援をすることを発表した。2025年の大阪・関西万博で展示された「null²(ヌルヌル)」の開発時からのパートナーシップが続投する形となる。両者は4月に開催された「TEAMZ SUMMIT 2026」に登壇し、今後の展望について語った。

「Mirrored Body」の開発が背景に

マクニカと落合陽一氏のコラボレーションは、これが初の試みではない。その伏線となったのが、2025 年に開催された大阪・関西万博で落合氏がプロデュースしたシグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」だった。これは仏教哲学の「空」と計算機科学の「null」を融合した概念を根底に置き、特殊ミラー膜やLED、ロボティクスを組み合わせた体験型インスタレーションだ。

同プロジェクトにおいてマクニカは、「Mirrored Body」の開発・運用基盤を、落合氏がクリエイティブを率いる企業「サステナブルパビリオン2025」と共同開発した。「Mirrored Body」とは、個人のプロフィールや声、容姿、そして知識や経験などをAIアバターに集約し、独自のデジタル分身を生成する技術のことだ。

会場の展示では、来場者の顔写真や音声、3D スキャンデータから、自律的に動作する「デジタル分身」を瞬時に生成し、パビリオンの中で来場者が自分自身のアバターと対話するという体験を提供した。

サステナブルパビリオン2025は、「null²」のコンテンツを会期後も継続的に活用していくことを目的として設立された株式会社だ。

マクニカは2023 年から出資および技術協力の契約を締結している。マクニカの代表取締役社長 原一将氏は、同社の協業の意図として、「分散的に管理されてきた自分に関する情報を統合的に管理できる時代」の到来を前提とし、「多くの人が新しい自分と生きる新しい時代を共創すること」への意欲を示してきた。このコラボレーションが、両者の関係性の礎となっている。

「null²」から「null²ⁿ」「null⁴」へ

4月7日に都内で開催された「TEAMZ SUMMIT 2026」において、落合氏と、マクニカ DX コンサルティング統括部統括部長/サステナブルパビリオン2025社外取締役 宮城教和氏が登壇。今後の二大プロジェクトの詳細と展望について発表をした。

「TEAMZ SUMMIT 2026」に登壇した、落合陽一氏とマクニカの宮城教和氏。

サプライズで「ミャクミャク」が登場し、2027 年国際園芸博覧会の公式キャラクター「トゥンクトゥンク」にバトンを手渡す場面も。

第一弾として2026 年に始動するのが、横浜・みなとみらいの「横浜ランドマークタワー」にオープンする常設のイマーシブ(没入型)シアター「null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)」である。

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