フランス・カンヌで開催中の「カンヌライオンズ国際クリエイティビティフェスティバル2026」は、現地時間で24日、3日目を迎えた。この日に発表されたのは、Creative Data部門、Social & Creator部門、Direct部門、Media部門、PR部門。各部門の受賞作を紹介する。
【参照】
Creative Data部門(応募数391点)
BCP「SOS POS」
(Circus Grey)
ペルーでは毎日4000以上のスマートフォンがスリに遭っており、ひとたび盗難に遭えば、簡単に銀行口座の情報を抜かれてしまう。すぐに銀行の緊急窓口に電話をして口座を凍結してもらえればいいが、スマートフォンを盗まれた状態でどうやって銀行に電話すればいいのだろうか。そこでペルー最大の銀行であるBCP(バンコ・デ・クレディット)は「POS SOS」を開発。国内中の小売店に設置されているBCPのPOS端末を、口座凍結にも使えるようにした。被害者はスリにあった際に、近くの小売店に駆け込みID番号とATMパスワードをPOS端末に入力すれば、すぐに口座凍結が完了する。さらに特に盗難の多い地域を特定し、計1万7500のPOSを設置。全てのPOSが、徒歩2分以内の場所に設置されるようにした。
審査委員長のアヌプリヤ・アチャリヤ氏(Publicis Groupe South Asia CEO)は、「本作はアイデアのシンプルさと、データの独創的な活用法(データを守るためにデータを使う)において際立っていた。人々の課題を解決し、差別化が難しい銀行というカテゴリーにおける信頼を高めた事例と言える」とコメントしている。
