「性的な対象」から女子アスリートを守れ 国際組織がガイドライン策定 ミズノも高体連も対策

「女子アスリートを有害な性的対象化から守る」。欧州放送連合(EBU)は、テレビなどのスポーツ報道で、女子アスリートを性的な意図をもって撮影したり、アップにしたり、スローモーションでリプレイしたりすることを防ぐためのガイドラインを発表した。女子アスリートをめぐっては、日本でも競技関係者やメディア以外の人物が正当な理由なく、しかも拡大して盗撮するケースが散見され、逮捕されるケースもある。こうした女子アスリートの「撮り方」に、明確なガイドラインが設けられた。

EBUは世界有数の公共放送メディアの連合体で、57カ国に115の加盟団体を持ち、アジア、アフリカ、オーストララシア(オーストラリアやニュージーランドなど)、アメリカなどに33の準加盟団体を有している。世界のメディアがそろうEBUは、スポーツ放送での女子アスリートの性的対象化に対応するため、「女子陸上競技の報道における敬意ある報道に関する新たなガイドライン」を発表した。ガイドラインは、欧州陸上競技連盟と、棒高跳びや走り幅跳びなどの競技で活躍する各国の女子アスリートの協力を得て、作成されたという。

ガイドラインでは、どういったアングルが不適切かを図解しており、「ズームや拡大することで画質が低下するだけでなく、アングルによっては視聴者にとっても解説者にとっても有益な視点が得られない」との指摘や、「骨盤より下から選手を撮影すると見栄えの悪い画像になってしまう可能性が高くなるため、可能な限り選手の正面に位置するか、特にスタートラインでの最終準備中や、疲労でトラックに倒れ込みそうな瞬間などには、極端にアップのショットを避けることが望ましい」などと解説している。

写真 ガイドライン

適切な例と不適切な例

写真 ガイドライン

不適切な例

こうした不適切な撮影や、選手が意図しない撮影は、日本でも問題になっている。女子選手の下半身をズームで撮影したり、リプレイしたりする表現方法も少なくなく、中には、雑誌の袋とじに使われたり、オークションで売られたりしていたケースもあった。

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