成長を遂げるスタートアップ企業では、どのようなマーケティング戦略が実行されているのでしょうか。新興企業の戦略から新しいマーケティングの方法論を導き出します。
※本記事は月刊『宣伝会議』2026年8月号に掲載しています。
スピークバディ
| 設立 | 2013年5月 |
| 従業員数 | 約60名 |
| 事業概要 | 「AI英会話スピークバディ」の開発・運営、オンライン英語コーチング「コーチバディ」の運営 |
2016年、AI英会話アプリの提供を開始したスピークバディ。アプリ「スピークバディ」の特徴は「AIバディ」と呼ばれるキャラクターと気軽に会話ができる点だ。ポップな見た目でありながら、発音や抑揚、フリートークなど、本格的に英語力を高める学習機能を備える。
個人向けは月額・年額のサブスクリプションで、ダウンロード数は500万を超えた。法人向けの販売も行う。グローバル人材の育成を目指す大企業を中心に、累計350社以上が、研修や福利厚生の一環で同アプリを導入している。
現在、英会話アプリは複数存在するが、競合が初心者向けコンテンツや、たくさん話す機会を設けることを重視する中、「スピークバディ」は第二言語習得理論に基づき、「インプットとアウトプットの両方」ができる設計としている。
またキャラクター相手ならではの気軽さも特徴だ。「AI相手であっても、実写風の講師を前に英語を話そうとすると、気後れしてしまう。そんな風に感じる英会話初心者の方から、スピークバディだと始めやすいという声が多く寄せられています。英語ネイティブではない日本人向けに開発したアプリならではの体験ができると思います」とChief Growth Officer(CGO)を務める椿遼氏は語る。
同社が英会話領域の事業を立ち上げたきっかけは、創業者である立石剛史CEOの原体験にある。もともとはTOEIC280点だったという同氏は、外資系投資銀行への入社を機に猛勉強。TOEICで満点を取り、かつ問題なく英語でコミュニケーションを取れるようになるまで約5000時間を投じたという。その後、自身の経験をもとに、「こういうものがあったら、英語を習得しやすくなる」という思いを形にすべく、アプリの開発に着手した。
2013年の創業後、当初は単語アプリなどを手がけていたが、音声認識技術の精度が上がってきたタイミングで、2016年にAI英会話アプリ「スピークバディ」をリリース。いつでもどこでも学習できるAIの手軽さを活かしながら、「真の言語習得を実現し、人生の可能性と選択肢を広げる」という企業ミッションのもと、事業を推進している。
ダウンロード数が大きく伸びた最初の契機は、コロナ禍の巣ごもり需要だった。しかし外出や海外渡航の制限が長引くにつれ、英語での会話機会の減少からかDL数の伸びは鈍化。再び勢いを取り戻したのは、2022年以降のChatGPTの普及がきっかけだ。「AI×英会話」で何ができるのか、ユーザーが具体的に想像できるようになったことで、利用が一気に拡大したのだ。
AI英会話アプリの「スピークバディ」は、AIバディが気軽に話せる会話相手となりながら、入門から上級まで英語学習をサポートする。
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