【前回の記事「「ポエム」が、「説得コピー」に変わった瞬間!」はこちら】
商品購入者の口コミを誘発するには?
それは僕がまだカタログハウス(「通販生活」を発行する通販企業)に勤めていた頃、あるファミリーレストランで見かけた光景です。4〜5人の女性たち(おそらく40歳代くらいの主婦?)が、通販生活の商品についておしゃべりをしていました。
「この帽子はクチャクチャにたたんでバッグに入れても生地がシワにならないし、取り出した途端にツバの所もピンとして、すっごくいいのよ♪」
「わー!スゴ〜イ」(一同驚き)
「私のこの小銭入れね、口がこんなに広がるのよ、ホラ! だからレジに並ぶ時も焦らないですむの♫」
「ナルホド〜」(一同頷き)
「私はこの前、枕を買ったんだけどね… 」
あらかじめ品物を持ち寄るように示し合わせて計画的に行われたのか?どんな趣旨の会合なのかわかりませんが、どうやら集まった友人同士で、それぞれが購入した商品の品評会をしているようでした。
僕はたまたま、彼女たちのボックス席の近くに座ったので話が耳に入ってきます(声が大きかったこともありますけど…)。商品のクレームみたいな話が出てきたらどうしようかと内心ドキドキでしたが、大方は商品をホメてくれている様子だったので、安心してしばらく聞き入っていました。「へえ〜、口コミって、こういうことなんだ!」と思いつつ、「凄いな〜、この人たちカタログを見ないで、僕らが書いたコピーをちゃんとしゃべれるんだ」と感心&感謝の気持ちでいるうち、あることに気づきました。
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