毎年、米ラスベガスでは正月明けにCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)が開催されます。CESは出展企業が2700社以上、さらに世界140カ国から15万人以上が参加する世界最大規模の家電トレードショーです。また、ここ数年は家電以上にIT・テクノロジーに関する最新トレンド発信の場として注目されています。
(著者:電通 コミュニケーション・デザイン・センター プロデューサー森 直樹)
主役はモバイルからIoT(Internet of Things)へ
今からちょうど1年前、この「アドタイ」の記事で、CESが発信する最も注目するべきキーワードは「IoT」であるとお伝えしました。IoTとは、モノのインターネット(Internet of Things)の略で、あらゆるモノがネットと接続している状態のことを言います。あらゆるモノとはパソコンや携帯電話に始まり、自動車、家、さらに家にあるモノ全て……家電、電球、鍵、植木鉢、自転車、洋服などなど、ありとあらゆるプロダクトのことです。
そして Unveiledで始まった今年のCESからは、昨年から注目度が高まっていたIoTが一過性の流行ではないことが見えてきました。このトレンドは衰えることなく、プロダクトはますます多く生み出され、数年でライフスタイルに大きく影響を与えるであろうことを予見しています。
CES Unveiledから見える2015年テクノロジートレンド
CESレポートの初回は、注目のプレスイベントであるCES Unveiledの速報です。CES Unveiledは、1年で最も早く最新のイノベーティブなプロダクトが一同に会するイベントです。今回はUnveiledで発表された、筆者が気になるプロダクトを紹介していきます。
スマートキー
NFCのチップが入っているキーホルダーやスマートフォンにより、解除が可能なスマートキーです。この他、インターネットを通じて施錠管理が可能な住宅の扉用のスマートキーなども出展されていました。
スマート秤
タブレットアプリと連携して、作りたい料理のレシピ情報から適正な食材の重さをレコメンドしてくれるという便利な秤。食品メーカーとコラボレーションしたら面白いのではないでしょうか?
スマートな観葉植物プラント
観葉植物のプラント土壌を適切に保ってくれるプロダクト。保水状況、温度など、植物を育成・管理するために必要な情報をモニタリングしてくれるだけではなく、自動的に水分を補給してくれます。
(次回に続く)
森 直樹(もりなおき)
電通 コミュニケーション・デザイン・センター プロデューサー
メーカー、調査会社、ネット系ベンチャーを経て2009年より現職。スマートデバイス・AR(拡張現実)、ソーシャルメディアに関する調査研究及び事業開発に従事。また、マスメディアとtwitterのタイアップ企画のプロデュースや、SNS活用コンサルティング、企業のFacebookページ立ち上げに携わる。
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