佐野研二郎氏、五輪エンブレム制作過程を解説「自身のキャリアの集大成であり、盗用疑惑は事実無根」

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東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会エンブレム制作者である佐野研二郎氏は5日、都内で会見を開催。メディア向けにデザイン、制作意図、オリジナリティの根拠について、改めて説明の場を設けた。

佐野氏は騒動を受け、会見の冒頭で「大変驚いており、模倣というのは事実無根」とコメント。訴えを起こしているベルギーの劇場のロゴについては「要素は同じだが、デザインに対する考え方がまったく異なる。自身のデザイナー、アートディレクターのキャリアの集大成としてすべての経験と知識を注ぎ込んだものであり、これ以上のものはないと考えている」とし、エンブレム制作の過程についてボードを用いて詳しく解説した。

まず今回のエンブレムはDidot、Bodoniという書体から着想を得たものであり、ベルギーのロゴとは使用書体が異なっている点を指摘。

「このタイポグラフィの力強さ、繊細さをキープした上で表現したかった。その上で亀倉雄策先生が1964年に制作した東京五輪ロゴにある日の丸の円と組み合わせている」と述べた。さらにエンブレムを9分割したボードを報道陣に公開。五輪マークと「T」のロゴの配置へのこだわり、配色、赤い円の意図などが語られた。

会見には東京2020組織委員会マーケティング局長の槙英俊氏も出席。今後、順次発表を予定していたTOKYO2020オリジナルの書体も初めて公の場で公開し、「佐野氏のエンブレムは、拡張性や展開力があり評価されたもの。亀倉雄策さんのデザインに次ぐ素晴らしいエンブレムとして位置づけている」と話した。

佐野研二郎氏のコメント

「出張先であるニューヨークの事務所で報道を見て大変驚いた。この一週間、落ち込み辛い気持ちもあったが、きちんと自らの言葉で説明すれば理解いただけるのではと思い会見に臨んでいる。アートディレクター、デザイナーとして自身が生きている時代に母国でオリンピックが開催され、制作のチャンスをいただけたのは光栄なこと。大いなる情熱をもって挑み、世界に類のないエンブレムを制作したと考えており、自信をもって送り出したい」


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