アニメファンも唸る内容と質をめざす
部品の性能・機能を訴求する方法にはさまざまものが考えられるが、なぜ「擬人化」することにしたのか。擬人化のアイデアに着地するまでの経緯について、クリエイティブディレクターを務めた電通CDC・嶋野裕介さんは次のように話す。
「『新型プリウスは、ゼロからやり直した』という話をトヨタさんから伺った際、開発者の方の数年間の苦労をつづった分厚いメモをもらいました。そこに書かれていたのは、たった一つの部品にも膨大な時間を注いでいる技術者の方々の熱意。そうした部品のすごさを、ターゲットであるデジタルネイティブ層にどう届けるか–そう考えたとき、プリウスの部品を、彼らが好きなソーシャルゲームやアニメのキャラクターのように描く、擬人化というアイデアにたどり着きました。技術部の方々の熱意に負けないように、私たちも部品のことをゼロから勉強し、その特徴や性能をキャラクター設定に翻訳。日本を代表するクリエイター24人に依頼して、計40体のキャラクターが生まれました」。
最大熱効率40%を実現した「2ZR-FXE エンジン」や、雪道での安定した走りを支える「E-Four」、悪路でも快適な乗り心地をもたらす「ダブルウィッシュボーン式サスペンション」、空気抵抗を低減して燃費改善を図る「グリルシャッター」ーーこうした、外側から見えないものを含む全40の部品を、その機能や特徴をもとにイラスト化。部品の造形がキャラクターのモチーフになっているだけでなく、キャラクターの性格も、部品の特徴に合わせて設定されている。
プロジェクトにおいて展開するさまざまなコンテンツは、アニメファンや声優ファンを唸らせる内容と質にこだわる。
特設サイトでは、各キャラクターのビジュアルや決めゼリフ、詳細な設定を閲覧することができるほか、40部品のうち10部品は、10人の女性声優陣による声も当てられており、それぞれの部品に関連するカタログのページを読み上げる「VOICE CATALOG」も公開している。
2月8日には、好きなキャラクターのトレーディングカードを自由に剥がして持って行くことができる巨大ピールオフ広告を東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードで実施。また、トヨタ公式Twitter「@TOYOTA_PR」をフォローし、指定のハッシュタグをつけてお題に答える投稿を行うと、オリジナルプリガーグッズが抽選で当たるキャンペーンも実施している。
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