一昨日、Apple社のスティーブ・ジョブズ氏が他界した。早速書店には、「追悼コーナー」「特設コーナー」を設置するように指示を出し、現在もいい数字を叩き出している。実はこんな小さなこともPRである。宣伝費用を使わずに、時流をつかめばPRである。
「人の死を商売にするなんて不謹慎」という意見も頂いたが、クライアントが、反感を買ったり、イメージダウンに繋がったりしなければ何でもありだと思う。そのために出来る限りの事を考えるのが、ボクの仕事である。ミュージシャンの追悼CDと一緒である。
さて、今日の本題。ボクはFacebookの集合写真を見ると、「真ん中の女性が美人だな~」「一番左の男性が格好いい」などと知らず知らずのうちに、選んでしまうことが結構あります。あなたもそんな経験をしたことございませんか?
それは、人間の潜在意識で、集合から自分の好みを探してしまうからです。それを上手に生かしているのがアイドルグループです。ジャニーズやAKB48、EXILE、韓国の少女時代などです。あなたの好みも、一人ぐらいはいるでしょう(笑)。
実は、PRにおいて大切なのは選択です。選択させることが出来れば、それは「商機」につなげることができます。そんな選択をチャンスに変えているサイトが幾つかあります。その一つが、靴のロコンドです。
ロコンドは“買ってから選ぶ”という買い方で注目されています。選んでから買うのではなく買ってから選ぶ???それって……と、そのキーワードがマスコミの心を掴んでいます。
靴という商品はもともとサイズに不安があります。だから、最初から色違い、サイズ違いを数足購入したくなる。その点、ロコンドは返品無料だし、専用伝票も入っているので“買ってから選ぶ”という買い方が可能になるのです。ボクもサイズ違いを買って、合う方を残して、もう一足を送り返しています。
もう一箇所が、コンパロという文具などを法人向けに販売しているサイト。ここの凄さは、競合他社と一瞬で価格の比較ができること。そして、見積書を簡単に作ることができること。だから、相見積を取る手間が省けて、時間節約です。
サイズやデザインを比較できたり、価格を比較できるというのは、これから購入動機にもなるし、PRにもなる要因の一つです。「選べる楽しさ」を人々に提供することでファンになる。それは、AKB48もECサイトも一緒です。ボクも選ばれるようにならねば。
野呂 エイシロウ「テレビPRで、売り上げをつくる!」バックナンバー
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- 第2回 テレビ業界人は実は、情にもろい。(8/26)
- 第1回 世界で一番ゆる~い戦略的PRコンサルタント参上!!(8/19)
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