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コラム

野呂エイシロウ「テレビPRで、売り上げをつくる!」

『もし、宇宙人たちに、この地球をPRするコンペに参加することになったなら……』

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今日は地獄の様に忙しい日になりました。朝から会議が目白押し。今日だけで、確か8つの会議と3つの会食。うち2つは夕食。それは痩せないハズだ……。しまった!忙しいという言葉は「心を亡くす」と書くので、使うのをやめようと心に誓ったばかりなのに……。

さて、ついに最終回のアドタイ。3ヶ月間、本当に楽しかったです。先日の中川さんのコラムにも登場。いいところをつかれてちょっと照れくさいです!

さて、今週も多数のクライアントさんがテレビPRに成功をして非常に嬉しい限りですが、そのコツを最後なので、がつんとお教えしましょう。それは、スケールをできる限りデカク考えることなのです。

テレビ番組のスケールに合わせると見慣れた企画になりボツになる可能性が大です。ボクら放送作家は、テレビの企画を考えるときに常にスケール感を考えます。デカさを考えます。企画会議を乗り越えるためには、デカさが重要なのです。

会議では、今まで見たことがない企画が大切なのです。だから常にボクは、クライアントに、実際のスケールの2割から3割ぐらい大きいスケールの企画で勝負するように伝えています。

デカければ、デカイほどいいのです。その為にいつも頭のトレーニングをしています。それは……、「もし、宇宙全体でこの会社をPRすることになったらどんな戦略がいいのだろうか?」ということです。

ボクは外資の仕事も多いのですが、言葉が通じない外国人が、外国製品を日本でPRする手法を考えます。そんな時、国や国境をこえて、ビジュアル勝負にします。そんなとき、まず考えるのが「もし、宇宙で……」と考えるようにしています。

「宇宙人とは、言葉が通じないだろから、こんなマークやビジュアルにしよう」
「人間よりも親和性のあるキャラクターを作ったほうがいいかもしれない」
「もしかすると、こんなイベントだったら宇宙人でも楽しいかもしれない」
「宇宙人もきっと美人が好きなのかもしれない」
「こんな音楽だったら、宇宙人もダンスをするかもしれない。そもそもダンスはあるのか?」
などと考えています。

PRは、下手するとバッシングを受けたり、全く受けなかったりする傾向があります。それは宇宙的なPRも一緒です。宇宙の場合、下手するとバッシングで済まないかもしれません。映画「宇宙戦争」や「スターウォーズ」のような戦いが起こるかもしれません。

ほら、そう考えると、製品やサービスの本質が見えてきます。そして、PRすべき宇宙のことをリサーチしようとします。そこが大切なのです。実は、マーケティングのプロのほとんどは、日本のメディアの研究をあまりしていません。

日本のマスメディアは非常に特殊。というか、どの国も特集です。しかし、マーケティングリサーチ会社も数多くあるのですが、なかなかマスメディアの特性までアプローチできていません。そのあたりを分析すると、更にマスメディアに取材される可能性が増します。

将来やって見たいことがあります。それは“地球のPR”です。
私たちが住んでいる地球は多分、まだ多くの宇宙人に知られていません。それを知らしめてみたいものです。まだまだ人類は発展途上で、争いや環境問題など、まだまだクリアにせねばいけないものが山積みですが、ぜひとも宇宙のどこかにいるであろう未知なる生命体に、この地球を知ってもらいたいものです。

どうも最後まで読んでいただきありがとうございました。

※連載「テレビPRで、売上をつくる!」は今回で終了です。ご愛読ありがとうございました。

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