コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

Q:制作会社のコピーライターって、どうですか?

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山川力也(たき工房 コピーライター)

コピーライターとして働くためには、
広告会社に入社するか、
または、たき工房のような制作会社か、
個人事務所か、フリーランスになるか、
大きくはそんな選択肢だと思います。

会社も10年でずいぶん綺麗になりました。

就活をしていた当時は
それぞれの違いなどよくわからず、
「大手の広告会社に入れば、
CMやポスターのコピーを考えるような
派手な仕事ができるだろう」
「小さな制作会社に入れば、
カタログとかチラシとか作っていくのかな」
それくらいの知識しかありませんでした。

その頃のボヤっとしたイメージは
あたらずといえども遠からずでしたが、
新卒でたき工房に拾ってもらった僕は、
コピーライターとして
その一歩を踏み出したのでした。

たき工房はグラフィック(ポスターや新聞広告など)を
メインに扱う広告制作会社で、
数ある制作会社のなかでも
規模的には大きい方だと思います。
150人以上いるデザイナーに対して
コピーライターは15人弱。
ですから、デザイン会社としてのイメージが強く、
コピーライターが在籍していること自体、
ご存知でない方もいらっしゃいます。

同期入社の仲間もたいせつな存在です。

入社した2001年当時は、
まだまだグラフィック広告の全盛期。
企業が広告をバンバン出稿してくれるおかげで、
僕の会社もデザイナーを中心にフル稼働で働き、
ひと晩中あかりが消えることのない日も
少なくありませんでした。

コピーライターも同様で、
先輩たちはみな忙しく働いていましたので、
新卒の僕も「免許取りたてで
いきなり高速道路を走らされる」ような
ドキドキの毎日でした。
新卒の同期と2人きりでクライアントへ出向いて
プレゼンをすることもありましたから。
今思えば恐ろしいですよね。
自分でもよくやっていたと思いますし、
やらせていた上司も度量があるというか、何というか。
研修システムがしっかりしている今と比べると
かなりスパルタだったのかもしれません。

あれから10年。
声を掛けてもらった仕事はとにかく断らず、
毎日泥のように働いてきました。
広告界のドンにサムネ(企画した下絵)を
投げ捨てられたこともありましたし、
何日も会社に泊まらざるを得ないような生活を
送ったこともありました。(床で寝られたら一人前みたいな)
それでも続けてこられたのは何故ですかね・・・。
仕事が楽しかったから、
仲間との作業が楽しかったからだと思います。

制作会社のコピーライターの仕事は、
楽しいことばかりではないのも事実です。
過酷です。不条理も多いです。
しかし、都合よくとらえると
仕事の大小はあれども
新人の頃からコピーライターとして仕事を任され、
相当の場数を踏むことができ、
仕事が生まれる瞬間から、
企画して、制作して、印刷して、世の中に出ていくまで、
すべての過程を肌で感じることができるのは
制作会社ならではのいいところだと思います。

何より、僕の場合、
仕事をする上でデザイナーから学ぶことが多く、
隣のデスクに相方のデザイナーがいて
密にコミュニケーションがとれる今の環境は、
勉強になるという点でも、
仕事のスピードやクオリティを上げる点でも、
大いに役立っています。

ああでもない、こうでもないと話をし、
切ったり貼ったりしながら、
ものづくりをするのって楽しいし、ワクワクします。
毎日が学園祭の前日のような感じ。
もちろん、仕事ですからみんな真剣ですけどね。

養成講座にも同じように
制作会社から参加しているコピーライターがいました。
同じような境遇ながらも、みんな頑張っています。
僕はプライドをもって「カタログチーム」と呼んでいますが、
そんな仲間の中から
TCCホルダーを出すんだ! と
ひそかに夢みています。
叶ったときには、安い居酒屋にドンペリでも持ち込んで
盛大にお祝いしたいと思います。

さて、制作会社のコピーライターってどうですか? の答えですが、
ものづくりが好きで、
コピーを書く! ってだけじゃない
働き方をしたい方には向いていると思います。
暗黒面ばかりを紹介してしまいましたが、
最終回は夢のあるお話をしたいと思います。

yamakawaS
山川力也(やまかわ・りきや)
コピーライター。1977年生まれ、静岡県伊豆の国市出身。2001年関西大学社会学部卒業、たき工房に入社。現在、第1デザイン事業部kaza☆ana所属。第48回宣伝会議賞協賛企業賞、2011年度新聞広告クリエーティブコンテスト最優秀賞受賞。朝日広告賞、消費者のためになった広告コンクール、全日本DM大賞など入選。

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