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社会のためになる消費(6)捨てられていたりんごから生まれたおしゃれスウィーツ

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生活者に選ばれるクレジットや支援付き商品

これまでに、森永乳業の「MOW」の売上げの一部を森林保全活動に還流する「MOW“日本の森を守ろう”キャンペーン」や南アルプス市の「カーボン・オフセット・クレジット付きさくらんぼ」の店頭販売、防災グッズの売上げを東日本大震災の被災地のクレジット購入原資に充てる「防災の輪キャンペーン」等が行われ、いずれも販売促進に貢献している。

EVI推進協議会の事務局を務めるカルビー・カルネコ事業部事業執行担当の加藤孝一氏は、精力的に森林保護活動の視察にあたっているが、そのなかで地域の特産品の商品開発の相談を受けることが多くなったという。PR不足のために伸び悩んでいたり、規格外なために市場に出回らずに捨てられてしまう野菜や果物は多い。そうした農産物を加工して、その地域の森林クレジットと結びつけた商品とすることで、森林保全と農家の支援、6次産業化の事業創出が可能になる。

この信州発の「やわらかフルーツドライ」もそうして開発された商品の1つだ。現在は長野県内の道の駅のほか、ネット通販等に流通チャネルが限られているが、昨今のドライフルーツ・ブームもあって、大手小売りチェーンや日本生活協同組合連合会が販売契約に関心を示しているという。

樹木が生み出す酸素や森林の水源涵養機能などにより、私たちは大きな恩恵を受けている。実は森を守ることは暮らしを守ることそのものだ。農産物やその加工品を購入することを通じて、森を守ることに少しでも貢献できる、そんなEVIのロゴのついた商品は、これからのエシカル商品のトレンドとなりそうだ。

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