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コラム

CSR視点で広報を考える

止まらない「食品偽装」。著名ホテルを襲った激震の風評の損失状況を分析する(1)

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ザ・リッツ・カールトン大阪は、7年半前からの偽装であり、7月に発覚していたにもかかわらず公表していなかった点に加え、その時点で風評化していた阪急阪神ホールディングスグループであったことで風評化に拍車がかかった。これまで最高峰のサービスを提供し、一流の名声を得ていた著名ホテルのブランドが一気に崩壊した瞬間でもあった。

(図3)
(図3)3つのホテルのツイート波及状況:資料提供VLe
(図4)
(図4)テレビ放映波及状況:資料提供VLe

帝国ホテルは、過去の誤表示についてのリリースを公表していたが、既に解決済みであったことや、その内容等に関する説明など、詳細を伝えたことで風評化せず、終了している。

近鉄系ホテル・旅館は、発表の度に新たな偽装が発覚し、また、そのメニューの記載内容や仕入れに対する販売価格などでも大きな波紋を呼んでおり、阪急阪神ホールディングスに続いて2人目の社長辞任となったことで現在も厳しい目が向けられている。

名鉄系ホテルも、複数回の公表を繰り返し、炎上期間を伸ばしてしまった経緯があるが、他のホテル・旅館や百貨店業界への偽装問題の風評のシフトの端境期にあたり、打ち消される形で沈静化、現時点では収束している状況である。

この他にも、小田急グループのホテルについては、Twitter炎上期間2日間で、11月1日で最大約300件(炎上期間合計は438件)が確認され、テレビ報道も5番組、15分20秒ほどとなったが、大きな風評とはなっていない。

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