コラム

朝日新聞10年生記者、ビジネスに挑む

赤い髪の女子から教わった、「発信しながら次の稼ぎを考えるのが新聞社」

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ウェアラブル端末のもたらす未来、その先へ

焼き鳥屋に、グーグルグラスを着けていくだろうか。MITメディアラボ所長の伊藤穣一さんが『日経ビジネスオンライン』のインタビューでおこなった問題提起です。グーグルグラスはメガネ型のスマートフォンのような端末で、レンズを通して見る画面で、ネットの情報に触れることができます。

「OK、グラス」と端末に話しかけることで操作ができ、いまいる場所の情報を検索してレンズ上に表示できたりニュースが画面に映し出されたりする機能が想定されています。

「身につけられる」という意味でウェアラブル端末と呼ばれて注目され、矢野経済研究所の予測だと、メガネ型端末は2016年には1千万台規模の出荷が見込まれているそうです。しかしながら、伊藤さんは「自分は、グーグルグラスを使わない」と主張し、理由を次のように説明します。

見た目が変だからだ。結局、一般的に普及するためにはコストが安くなければならない。普及しなければ、どうしても社会的に目立ってしまう。私はファッションの動向は読めないが、少なくとも今のグーグルグラスがファッショナブルとは言えない。

SF映画で見れば、格好良いかもしれない。ただ、それをつけて焼き鳥屋にはいけないだろう?恥ずかしく感じるはずだ。

私もグーグルグラスを着けてみましたが、たしかにGEEK(オタク)っぽくみえる。あえてGEEKっぽくすることで近未来を演出するファッションもありますが、少なくとも自分には似合わなかったです。

ボストン滞在中に、MITの研究者と話していて感じたのは、「手を動かして機械を触り、技術が生活にどうなじむのか」という視点を大切にしていることです。普段家事をしない家電メーカーの社員が洗濯機を作っても、実感がなければヒットさせる商品をつくるのは難しいかもしれません。

同様に、生活者として、最先端の技術をデートや遊びにどう使えるか、という視点を常に持っておきたいです。

メガネ型端末をつけてプログラミングをするメディアラボのエンジニア、田森秀明

朝日新聞メディアラボでは、博報堂や博報堂DYメディアパートナーズといっしょに、3月25日から2日間、「Wearable Tech Expo in Tokyo 2014」を東京・六本木の東京ミッドタウンで開きます。

ウェアラブル端末を、健康、スポーツ、ニュース配信などにどう応用できるかを、専門家の話や実際のディスプレイを通して体験してもらうイベントです。メディアラボのエンジニア、田森秀明がいま、グーグルグラスのアプリ「朝日新聞 Air」の開発に関わっています。

端末を通して見ると紙の紙面が動き出したり、イベントに登壇するスピーカーの情報が分かる仕掛けを提供したりする予定です。

次ページへ続く

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