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コラム

ドン・キホーテの訪日外国人誘致戦略の仕掛け人が行く!

1日の折り返し地点は昼ごはん?夜ごはん?――インバウンド販促の“秘伝”③

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今回は、いきなり質問から始めてみたいと思います。

あなたにとって一日の折り返し点は、いつですか?
1番、朝ごはん
2番、昼ごはん
3番、夕ごはん

おそらく、ほとんどの日本人は、2番の「昼ごはん(昼休み)」と答えるのではないでしょうか。(朝ごはんだ、という回答を私はまだ聞いたことがありません。)ところが、アジアの人たちにこの質問をすると、ほぼ全員から、

「3番の夕ごはんに決まっているでしょ!」

という答えが返ってきます。日本人は、「朝飯前!」という言葉があるとおり、農耕民族として、早起きし、朝飯前から働き、朝食後も働き、昼ごはんで一日を折り返し、夕食を食べたらお酒を飲んで寝ていました。

今でいえば、早起きして郊外のマイホームから通勤ラッシュを抜けて職場で働き、昼休みでほっと一休み。午後からもうひと頑張り。残業後はまた、満員の通勤電車に長時間揺られ、帰宅後は夕ごはんを食べて(酒を飲んで)寝るだけ、という感じでしょうか。

一方、アジア、特に南方の人たちは、昼間は超暑いので、夕食後本格的に活動します。彼らのうちの圧倒的多数が「夕ごはん」で一日を折り返すのです。また、中国などはまず残業等はせず、17時の終業と同時に、ただちに職場を離れ、夕食後自由な時間をたっぷり満喫します。まさにアジアの人々にとって、人生の一番楽しい時間は、アフターディナーなのです。

台湾の台北やタイのバンコクやその他のアセアン諸国の大都市を旅した人は、深夜2時や3時まで夜市が賑わっているさまを実体験した人も多いと思います。(寒い冬の韓国のソウルでさえ、朝まで夜市や屋台が賑わいます。)

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