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CMプランナー福里真一と3人の刺客たち―― Dentsu Design Talk

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1月10日、電通ホールにて109回目となる「Dentsu Design Talk」が開催された。

電通・人事局の金原亜紀が企画プロデュースを手掛け毎回、様々なクリエイターを招いたトークセッションを開催しているが、今回は昨年10月に発売となった『電信柱の陰から見てるタイプの企画術』(宣伝会議)を刊行したCMプランナーの福里真一氏が登壇。

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「CMプランナー福里真一と3人の刺客たち」をテーマに福里氏がアートディレクターの佐野研二郎氏、CMプランナーの山崎隆明氏、コピーライターの谷山雅計氏と個別に次々と対談を繰り広げた。

対談に先立ち、登壇した福里氏は「『Design Talk』は100回以上、開催されているが、自分にはこれまで一度も声がかからなかった。自分ひとりだけだと、お客さんが集まらないか心配だったので、確実に観客を呼べそうな人たちに声をかけた」と話し、冒頭から会場は笑いに包まれた。

トップバッターで登場した佐野研二郎氏は『電信柱の陰から見てるタイプの企画術』の発売当初に読み、自身のツイッターでも「衝撃の面白さ」と投稿するなど、福里氏の考え方に共感するところも多かったという。

特に最も共感したのは「企画は記憶」という福里氏の言葉。福里氏は「電信柱の陰から見てるタイプは、いろんなことをじっと見て記憶している。そういう資質が企画に生きているのかもしれない」と話した。
 
2番目に登場したのは、山崎隆明氏。山崎氏は福里氏の発想の原点はどこにあるのか、トークの中で氏の子供の頃にまでさかのぼり、質問を重ねていった。山崎氏は「クリエイターは、人と違うことをやらなければと思うもの。福里氏が著書の中でもしていた『自分らしさという檻にとらわれない方がよい』という指摘は福里氏ならでは」と話した。

さらに、「日本コカ・コーラ『ジョージア』の『明日があるさ』はじめ、社会現象になるほどの大ヒットCMを数々企画してきたところも、プロとしてすごいところ」と話した。

最後に登壇したのは、谷山雅計氏。二人は最近では東洋水産・マルちゃん正麺のテレビCMで一緒に仕事をするなど、普段から親しい関係にあるという。

トークでは谷山氏が福里氏に聞きたいことを次々と質問。最初の質問では「福里さんのアイデアは、打ち合わせ1回目からなぜあんなに“完成形”なのか?」と投げかけた。

谷山氏は福里氏について「スーパー優秀なまとめ屋さん」と評し、さらにクライアントの課題や実現に際しての課題などをまとめて整理するだけでなく、そこから生まれてきた企画をヒットさせているところがすごい」と話した。

3名との合計3時間半に及んだトークセッションの模様は「WEB電通報」に記事が掲載されている。

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