そう考えると、これからコピーライターになろうという人たちほど大きなチャンスがある気がします。
小霜オフィスのホームページ冒頭にも書いたのですが、今後はデータドリブン※2を大前提として、そこにクリエイティブ手法を注入していくある種のマッチング技術が重要となるし、そこを支えるのがコピーライティングです。
若い人たちがそれをやるためには相当な勉強が必要だし、大変だろうけど、その先にはブルーオーシャンが広がるのではと自分は考えています。
※編集部注 収集したデータに基づいてコミュニケーション施策を行うこと。
アドテクノロジーとは、ある意味では、属人性からの訣別です。
クリエイティブという曖昧なものをそぎ落としていこうということ。
だからこそ、逆にクリエイティブの領域が先鋭化されてくるのではと思うのです。
自分もいろいろ動いています。
今年、様々なパートナー企業と「TVCMとモバイル動画のワンパッケージ化」「CSRとコンテンツマーケティングの統合」「WEB動画視聴率の統一基準作成」などを切り開いて行く予定です。
コピーライターも変わってかないといけないんです!
このあたりは、コラムの最終回あたりでもう少し詳しい話ができるかもしれません。
2015年、日本の広告クリエイティブ業界の慣習、作法、アイデンティティ、などが少しでも新しくなる年になればと願います。
次回のタイトルは「千円札食ってみなさい。」です。
小霜和也(小霜オフィス/no problem LLC. 代表)
Creative Consulting / Direction / Copywriting
1962 年兵庫県西宮市生まれ。1986 年東京大学法学部卒業。
同年博報堂入社、コピーライター配属。1998 年退社。
2014年現在、株式会社小霜オフィス no problem LLC. 代表。
著書に『ここらで広告コピーの本当の話をします。』(宣伝会議刊)
「良いコピーをどうやって書くか、ということより先に知っておかないといけない話。」バックナンバー
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