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楽天、日本IBM、伊藤忠テクノソリューションズの3社が語る マーケティングを変えるビッグデータ活用<セミナーレポート>

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「ビッグデータで変わるマーケティング」大阪開催セミナーレポート

企業と顧客がより関係性を深めていくために、顧客・消費者の「個」の興味や関心に合った、良質なアプローチや顧客体験の提供が求められている。伊藤忠テクノソリューションズでは、2014年12月12日に大阪で日本アイ・ビー・エムおよび宣伝会議の協力のもと、良質な「個」客アプローチを実現するためのビッグデータ活用の最新事例や業界動向を紹介するセミナーを開催した。
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消費者の「個」化とデータの多様化

ソーシャルメディアの浸透やデバイスの進化により、消費者は多くの情報を手に入れ、即時に発信し、シェアできるようになった。こうした消費者の変化は、購買における意思決定や行動にも影響を与え、その結果、企業のマーケティング活動には新たなアプローチが求められている。

そこで企業が個々に異なる興味・関心を持つ「個」客に効果的にアプローチし、関係性を深めるために注目されるのがビッグデータだ。当日は全3部の講演を通じて、ビッグデータ活用に関する最新事例や企業がデータを有効活用する上で押さえるべきポイント、データ活用の新たな可能性をひもといた。

第1部では、楽天 執行役員 兼 楽天技術研究所代表の森正弥氏が登壇。「ロングテールとデータ活用をこえて」と題して、楽天が取り組むビッグデータ活用から得られた知見や洞察をベースに、ビッグデータが注目される背景やその具体策を語った。

森氏は講演の中で、趣味や志向など人の多様化やロングテール化、「個」化を背景に、データを大量に処理できる技術や機械学習などが生み出されたことに言及。「データ活用において機械的にできないことも見えてきた。事例を積み重ねながら人が考える領域、機械を通して自動化できることをコラボできるような、新しいサービスの探求と創造をしていきたい」と述べた。

競争優位を生み出すデータ活用

第2部では、日本アイ・ビー・エムのビジネス・アナリティクスのソリューション提案に従事してきた西牧洋一郎氏が講演。ビッグデータの解釈や分類について、マーケティング以外の分野での活用事例から解説するとともに、マーケティング活動に適用する場合の留意点に触れた。

講演では、虚弱体質をもつ乳児の変化をデータから予測し、疾患を発症する前に危険を察知し対応する「Data Baby」や、クレジットカードの不正使用をアクセスデータから判別しアラートを出すフラウドディテクションなどの事例を紹介。

また、マーケティングを語る上での顧客軸とキャンペーン軸の重要性にも触れ、競争優位を生みだすビッグデータ活用について語った。

第3部では、伊藤忠テクノソリューションズ の三塚明氏がケースタディを通じたビッグデータのビジネス活用のポイントを解説。

はじめにビッグデータ分析に取り組む企業が陥りがちな“手段の目的化”を指摘。ドラッグストアの販売促進におけるデータ活用例を示しながら、分析の目的を明確にすることで選択すべき分析手法や顧客分類、アプローチがあることを紹介した。

また、その中で検討・実行・効果検証・改善検討の流れを示しながら、実行フェーズにおける業務部門との連携の必要性を説いた。


お問い合せ
伊藤忠テクノソリューションズ 株式会社 セミナー事務局
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