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コラム

健康・医療・美容でビジネスをするためのコラム

全体設計と戦略PRが大事——ヘルスケアマーケティングに大切な4つのこと①

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なぜいま、戦略PRがもてはやされるのか?

「空気づくり」(ブルーカレントの本田哲也氏による)と称される戦略PRは、ヘルスケアビジネスで最も重視されるISSUE+ingに用いる手法の一つである。お役人や政治家らは、この空気づくりを「世論」形成と呼び、文化人は「世相」と呼んだりする。広くは、「潮流」「流行」といった言葉もこの範疇に入るだろう。
ヘルスケアビジネスでは、健康でないときの「損失」に汚染された空気から、健康であるときの「利得」に満ちた空気に置換する、この「換気作業」のことをISSUE+ing(課題づくり)と呼び、この手法として戦略PRを用いることになる。

そして、この世の中の課題の完成像を見据えたうえで、それに合わせてBRAND+ingし、MARKET+ingし、TARGET+ingすべきというのが、僕から読者のみなさんへの、最初の大事なメッセージである。
(また来週につづく。)

注釈)「モノコトハコヒトの設計図」は、論文「ヘルスケアビジネスを成功に導く《モノコトハコヒト》の設計図-健康・医療・美容を取り巻く広告モデルの設計と展開」(日経広告研究所報270: p10-16、2013年8月-9月、日経広告研究所)にて初出、2015年3月発売の『生活者ニーズから発想する 健康・美容ビジネス「マーケティングの基本」』(宣伝会議)でも詳細に触れている(amazon等で予約販売中)。


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西根 英一氏 
マッキャンヘルスケア ワールドワイドジャパン CKO(最高知識責任者)

健康・医療・美容のマーケティング戦略とコミュニケーション設計を専門とする。マッキャンヘルスコミュニケーションズCKO(最高知識責任者)、千葉商科大学サービス創造学部非常勤講師(「健康サービス論」「調査法」ほか)。日本広告学会、日本臨床腫瘍学会の正会員、日本メディカルライター協会、日本医学ジャーナリスト協会の協会員。厚生労働省「すこやか生活習慣国民運動」(健康日本21)の推進室室長等を歴任。3月に、宣伝会議から『生活者ニーズから発想する 健康・美容ビジネス「マーケティングの基本」』が刊行。
『ヘルスケアマーケティング実践講座』
2015年3月12日(木)、3月13日(金)

4月より開始される機能性表示制度。これに伴い、変化を余儀なくされているヘルスケア市場において、旨みを得るには、何をすべきなのか。規制緩和、高齢者の増加などによって広がるヘルスケアの新市場の現状から、マーケティングにおいて押さえておくべきポイントを、各分野の第一線で活躍する講師より学びます。

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