「広報会議」2015年5月号Facebookコンテンツ入門より転載
なお、このランキングデータを提供している「Belugaポータル」では、3000超のFacebookページを登録しており、月別または日別でページ全体のいいね!数やその推移、個別の投稿内容への反響などをスコア化することができます。投稿ランキングの指標となるのは①エンゲージメント率(ENG、②~④の合計をファン数で割った数値) ②いいね!数 ③コメント数 ④シェア数の4点。以上からポイントを算出して、ランキングが決定します。
Pick UP!
ゴールデンウィークこそタイムリーな画像で勝負!
今回のテーマはゴールデンウィークです。
長期休暇で企業からの投稿が少なくなりやすいこの期間は、ライバルが少なくなるという意味ではチャンスです。「みどりの日」(5月4日)や「こどもの日」(5月5日)など、発信するネタもたくさんあります。今回は、昨年のゴールデンウィークで目立っていた日清食品「チキンラーメン」のキャラクター「ひよこちゃん」のFacebookページの投稿を見ていきましょう。
まず、みどりの日には、「今日はみどりの日。チキンラーメンも『ねぎだく』でいただきましょう」という言葉とともに、刻んだネギをたくさんのせた美味しそうなチキンラーメンを屋外で撮影した写真が投稿されました。ラーメンも背景も、「みどり」づくしの1枚です。
この投稿は5月4日の投稿ランキングの8位に入っており、「美味しそう」「食べたい」などのコメントがたくさん寄せられています。また、翌5日の「こどもの日」は、「ひよこちゃん」が五月人形のモデルである金太郎に扮して、鉞(まさかり)の代わりにレンゲを担いでいる写真を掲載しました。こちらの投稿もデイリーランキングで12位にランクインしており、「カワイイ」「合ってるw」などのコメントが多数寄せられています。
なぜ、チキンラーメンの投稿はいつも人気があるのでしょう?
チキンラーメンのFacebookページの投稿は「勝負は1秒」をポリシーにしているといいます。要は「画像を見た瞬間に理解できる内容にする」ということです。
確かに、5月4日の投稿は、パッと一目で見て、ネギの緑と、背景の緑が印象的に目に飛び込んできて「みどりの日+チキンラーメン」ということがすぐに分かります。5月5日の投稿も「こどもの日+チキンラーメン」ということが瞬時に理解できます。
このように、瞬時に理解できる画像がタイムリーに投稿されていると、人はついつい「いいね!」したり、「シェア」してみたりしたくなるのです。
今年のゴールデンウィークは、1秒で勝負できるタイムリーな画像を投稿してみてはどうでしょう?
データ提供:Belugaポータル
【関連記事】
前回の記事「企業のFacebookはエイプリルフールに何を投稿する?」はこちら
「Facebook」に関連する記事はこちら
川上徹也(かわかみ・てつや)
湘南ストーリーブランディング研究所 代表
大手広告会社を経てコピーライターとして独立。「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」の第一人者としても知られる。近著に『物を売るバカ』(角川oneテーマ21新書)がある。
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