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中外出身のCDがB2Bクリエイティブエージェンシーを立ち上げ

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IT、半導体、重工業といったB2Bのマーケティング・コミュニケーションを手掛ける新たな広告会社「ミケネコ」が15日、本格的に営業を開始した。代表を務めるのは、B2B領域に強みを持つ広告会社・中外でクリエイティブディレクターを務めていた新里尚平氏。新会社は、クリエイティブディレクターとプランナーを兼務する新里氏と、アカウントプランナー1人、メディア担当1人の計3人体制でスタートする。

ミケネコのロゴマーク

ネットワーク関連やソフトウェアなどのIT分野、および重工業分野で培ってきた実績に基づき、B2Bコミュニケーションのプランニングからクリエイティブ開発までを一貫して手掛ける。具体的には、単発の広告・パンフレット・映像制作から、展示会・イベントの出展運営サポート、中長期のプロモーション立案までを幅広くカバーし、特にWebサイト構築やキャンペーンLPの制作、ECサイトの構築などを含む、Webプロモーションを強みとしていきたい考え。また、イベントやセミナー、ダイレクトメール、新聞折込といったセールスプロモーションにおいては、明確な数値目標の設定とその達成を重視するという。

新会社設立の目的について、代表の新里氏は次のように話す。「B2B企業のマーケティング・コミュニケーションとして高い割合を占めるのが、専門媒体への広告出稿や展示会への出展。例えば『自動車関連の技術者』や『企業のIT部門』といった、限られたターゲット層に対して訴求するため、表現や訴求方法が画一的になりがちです。ソーシャルメディアの台頭などもあり、B2B企業においても、コミュニケーションの表現・手法の幅は、ここ数年で見違えるほど広がってきましたが、特にWebや映像を絡めたプロモーションは、B2Cに比べればまだまだ発展途上。ミケネコでは、中外で培った業界知識や、ターゲット別の最適なコミュニケーションプランを、よりクオリティの高いものにしていきたいと考えています。クリエイティブやプロモーションプランに特化したサービスを展開することで、B2B企業の広告活動を、より洗練させることができると考えています」。

新会社は、中外との資本関係はないものの、「今後、同社との協業も視野に入れている」(新里氏)という。具体的な社名は現時点では非公開だが、すでに進行中のクライアント案件が複数あり、9月頃までには具体的な実績を公開できる予定としている。「そうした実績を持って、我々が得意とするIT・ネットワーク関連や重工業関連の企業との関係を強化していきたいです」(新里氏)と話した。

米アドエイジ誌は昨年、BtoB広告主上位100社の広告費(メディア費)が対前年比3.4%増の40億9000万ドルにのぼったと発表した。メディア別で見ると、テレビが56%と高い割合を占めているものの、最も伸び率が高いのはインターネット(ディスプレイ広告)で、昨年比25.3%増と大きく伸長していることが明らかになった。米国では、大小さまざまな規模のB2B専門エージェンシーが事業を展開しており、最近では東芝が、米国内6都市をはじめ世界各地に拠点を置く独立系クリエイティブエージェンシー・gyroを、グローバルにおけるコンテンツマーケティングのクリエイティブパートナーとしていることが知られている。

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