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コラム

右手に常識、左手に非常識。――関西「広告」クリエイティブの源泉  

なぜなら、少数派が有利だからです。

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いい先輩や仲間を見つけましょう。

若いときは特に、優秀な上司や先輩の考え方ややり方を積極的に真似したらいいと思います。「まねぶ」は「まなぶ」。自分一人では一生かかってもわからないことが、一瞬でわかるときもあります。優秀な人の仕事をちゃんと見ることで、自分の中に貯まっていくものが必ずあるはずです。そういう積み重ねは、あなたを伸ばしてくれる力になると思います。

信じられる先輩や仲間がまだいないという人には、見つける努力をすることをお薦めします。今からでも決して遅くありません。先輩でも、同僚でも、後輩でもいい。社内にいなければ、社外でもいい。自分がその気になれば、きっとそういう人に出会えます。

で、真似をしているうちに、いくら真似をしても自分はその人にはなれないことに気づきます。それでいいと思うのです。自分のスタイルは、自分でつくっていくしかありません。でも、真似をした年月は決して無駄ではないのです。その年月が基礎となって、そして自分のスタイルができていくのだと思います。

企画は一人でやる孤独な作業ですが、仲間といっしょにやる作業でもあります。
自分が信じられる仲間をつくってください。
少数でかまわない。少数だからいいと思うのです。
そして、自分たちがおもしろいと思えることを世の中に発信しましょう。
そこから拓ける道がきっとあると思います。

最後に、田井中さんが好んでよく言われていた、
画家の小倉遊亀さんの言葉を書かせていただきます。

「未熟はいい。稚拙も許せる。しかし、粗雑はいけない。粗雑は心の病だから」

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。