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自らアイデアを生み出せるクライアントになるためのカンヌ視察—鶴屋百貨店

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熊本の老舗百貨店「鶴屋百貨店」では、今年初めてカンヌライオンズを視察。CRMやオウンドメディアを担当する、業務部 顧客コミュニケーショングループの冨山裕司氏と、販売の現場を支援する販売促進部 次長 藏原士朗氏の2名が参加した。

——今年、なぜカンヌに参加することにしたのですか?

左から、鶴屋百貨店 業務部 顧客コミュニケーショングループの冨山裕司氏、同 販売促進部 次長 藏原士朗氏。

冨山:当社には、社内イノベーションの一環として始まった「鶴ゼミ」という社内ゼミがあります。電通の岸勇希さんが講師となり、世界的に優れたアイデアの事例を学んだり、アイデアを競うコンペティションなど、講義と実践を繰り返して発想力を磨いていくというものです。ここで紹介される事例に、そもそもカンヌの受賞作が多くあったんです。

藏原:第1期の成果として、「人とモノのものがたり」という展覧会をメインにしたプロジェクトが生まれたのですが、このプロジェクトがカンヌに出品される、という話から「世界のアイデアを学んできては」と話が広がって。

——現地ではどのような過ごし方をされましたか。

冨山:セミナーへの参加と、スクリーニングです。世界各国のクリエイティブに直接触れ、それを社内にフィードバックしたいと考えています。博報堂の「ZEN meets ANIME」やブルーカレント「日本のクリエイティブが世界を変える」のセミナーに参加では、聴衆の反応から海外の方の日本に対するツボがわかって興味深かった。九州は外国人観光客も多いので、インバウンド施策を考えていく参考になります。

——この成果をどう生かしますか?

藏原:私たちは、社長から「アイデアは自分たちで出せ」と言われているんです。広告会社の方に考えてもらうのではなく、自分たちで考えて、それを実行するお手伝いをしてもらえ、と。そのためには発想力はもちろん、アイデアの判断基準を自分の中に持たなければならない。カンヌで数多くの事例に触れることで、判断基準をより高いものにしていくということです。

冨山:海外の事例は、条件も課題も違うので、そのまま日本ですぐに生かせる、というわけではありません。その中から肉をどれだけそぎ落としてコアなものを見出して、持って帰れるかが自分たちのミッションです。また、秋に新しいプロジェクトを立ち上げる予定があるので、そこに生かせそうな視点も見つけて帰りたいです。


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