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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

審査会の生音声を公開! ACC CMフェスティバル ラジオCM部門(ゲスト:大谷ノブ彦さん)

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ACC CMフェスティバルの入賞作品発表会が全国で開催される

大谷:男性のナレーションもいいですねぇ。

権八:ナレーターの、あの人が誕生日に脚立をと。あそこでもう勝負ありですよね。

澤本:本当に、ナレーションで商品説明が一番の面白いギャグになってるじゃないですか。素晴らしいですよね。

権八:素晴らしい。僕も思ったのは企画者というか、プランナーの方。この脚立をプレゼントする企画にしようと頭で変換したところが素晴らしいなと思って。

大谷:僕がいいと思ったCMは全部関西弁なんですよ。じつはずっと思っていたことがあって、関西の人ってすぐオチは?って言うじゃないですか。話が落ちてない、エピソードトークをまとめて落とさないとダメみたいな風潮が今、東京にも蔓延しちゃって。でも東京の笑いっておもろいことをずっと言ってるような、オチないことをダラダラ言ってるようなイメージなんですよ。それがこの審査で自分の価値観を、関西弁のこの柔らかさってこういう使い方したらこんなおもろいんだとか。

澤本:発見があった感じですか?

大谷:そう! だから、自分の持ってきた先入観を覆されていたんですよ。これもやっぱり関西のOLさんというか、女性というのがすごい大事なポイントだと思うんですよね。ステレオタイプの関西人じゃないです。我々がやると非常に記号的な関西人をやっちゃうんですよ。でも、これは大事な話だと思っていて、最近ね、たとえばゲイの人とかも、芸人がやると、ゲイっぽい記号的な役しかやらないでしょ。俺、それはもう終わりなんじゃないかなと。

権八:なるほど。

大谷:もっとリアルな個人だからこそ出てくる“あるある”。本当によくできた“あるある”が出たときに面白いって思うような時代になってないかなって。

澤本:それはあるかもですね。

大谷:関西というのをステレオタイプ化してないものがものすごくいいCMだと。そういうことかなという。

澤本:そうかもですね。去年も遠山さんに言ったんですけど、芸人さんにラジオCM書いてほしいんですよ、僕。そしたら、どういうのができるかすごく楽しみです。

大谷:これは逆にハードルがすごく高くなりましたね。じゃあ、できんのかよっていう(笑)。

中村:リアリティがねーぞみたいな(笑)。

大谷:ベッタベタなやつやって。あら、やだーとか(笑)。

中村:印象的なこととか聞いたんですが、大谷さんから見た澤本審査委員長、権八審査委員っていかがでしたか?

大谷:権八さんはずっとグランジの遠山をイジって、俺のこと全然イジってくれなくて(笑)。でも、権八さんの一言ですごい空気が柔らかくなる感じがあって、しゃべりが柔らかいんですよね。澤本さんは僕の中ですごく腰の低い方というイメージがあったんですけど、1回ものすごいスタッフに対して怒りを露わにしたところがあって、これ話が違うでしょって。あぁ、こういう面もあるんだ、怒らせたらダメだなと。

一同:

権八:あれは澤本さん怒って当然。

大谷:当然なんですよ。賞獲ったものを表彰式で流せないとか、時間がないみたいなことを言ったときに、この作品を見せなきゃ何の意味があんだよって。パッチギの大友康平ばりのね。

一同:爆笑

大谷:流しちゃいけない曲なんてないんだよっていう(笑)。あのときを見ているようで、ちょっと胸アツに。

権八:そんな場面あったっけ(笑)。

大谷:ありましたよ、最後に(笑)。

権八:すごい正義感から発している怒りだったので、みんなザワザワしつつもジンときているという。

大谷:だから、最後にみんなが和気あいあいと楽しく、みんなでワーッとか、オーッとか言って、あれでひとつになったというのはありましたよ。

澤本:ものすごいフォロー、ありがとうございます。

大谷:つくり手のことを考えてるし、作品を愛してるし、愛が溢れてた。愛がある人達だなと思いました。

澤本権八:ありがとうございます。

中村:というわけでですね、あっという間にまた時間が過ぎまして、そろそろお別れのときが近づいております。

権八:大谷さん何か告知を。

大谷:はい、間もなくですが、10月3日、4日に静岡県の清水で野外フェスをやります。ふざけた名前ですけど、マグロックという。清水と言えば焼津が近い、静岡と言えばマグロなので、マグロックフェスティバルというのと、4日のほうはまたタイトル変わってフジソニックという。フジロックなのか、サマーソニックなのかわからない(笑)。ツッコミ待ちなこの2つのタイトルでやって、マグロックのほうは若手のバンド、フィーアンドローリングラスベガスとか、でんぱ組インクとか、キュウソネコカミなんかが出ますが。4日は静岡県出身のアーティストが中心で吉井和也さん、元イエローモンキーのね。あとは電気グルーヴ、ラブサイケデリコ、森高千里さん、斉藤和義さん。

権八:豪華ですね。

中村:第55回 ACC CMフェスティバルは入賞作品発表会が11月20日の東京を皮切りに全国29か所で開催とのことですが、澤本さん、これはどんな場所で開催するんですか?

澤本:全国の県庁所在地的なとこにポンポン行って、そこでラジオを聞いてもらったりとか、テレビで受賞作を見てもらうというのをやっていくという。

中村:前回は澤本さんも出張されたり。

澤本:行きましたね。今年も僕は金沢に行きますね。

権八:ぜひみなさん行っていただいて。

中村:今日のゲストはダイノジの大谷ノブ彦さんでした。大谷さん、ありがとうございました。みなさんの質問やお便り、就活に関するもの、何でも構いませんのでドシドシくださいませ。メールアドレスはsuguowa@tfm.co.jpまた、「すぐおわ」Facebookページにコメントを書いていただいたものもお便りとみなして、どんどん読んでいきます!

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構成・文 廣田喜昭