野球少年が絵画に出会い、ピクサーのアートディレクターに。そして独立。アカデミー賞ノミネート監督、堤大介さんに聞く。

【前回】「石焼き芋屋からカメラマン、プログラマーそしてECDへのキャリアアップ。AKQAロンドンのナカデ・マサヤさんに聞いた。」はこちら

堤大介さん。ピクサーでアートディレクターとして活躍中に制作した個人作品「ダム・キーパー」が短編アニメーション部門にてアカデミー賞にノミネート。1年半前に独立し、スタジオ「トンコハウス」を設立。

海外で活躍する日本人に会いに行く

数週間前のことになりますが、毎年この時期に行われる映画の祭典、アカデミー賞。今年は長編アニメ部門にて「思い出のマーニー」がノミネートされたことが話題になりました。昨年は同部門にて「竹取物語」がノミネートされたこともまだ記憶に新しいのではと思いますが、短編アニメーション部門にて「ダム・キーパー」という、もうひとつの日本人監督による作品もノミネートされていたのを皆さんご存知でしょうか?

「ダム・キーパー」は、大気汚染の闇から街を守る「ダム」を管理する主人公のブタ、そして転校生のキツネ、その二人の友情を描く18分の短編映画です。フレームの一枚一枚が手で描かれ、その美しい描写と感動的なストーリが話題となり、世界中の映画祭で賞を総ナメ。その後アカデミー賞にもノミネートされました。その映画の監督と努めたのが堤大介さんと日系アメリカ人のロバート・コンドウさん。お二人はアニメーション会社の最王手「ピクサー」で長年アートディレクターとして務める傍ら、個人制作でこの短編映画を完成させました。また1年半前には二人でピクサーから独立し、「トンコハウス」というスタジオをここサンフランシスコの対岸に位置するイーストベイにて設立し活躍されています。(ちなみにピクサーもここイーストベイに居を構えています。)

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 11399 / 11944 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

川島 高(アートディレクター)
川島 高(アートディレクター)

1981年生まれ。慶應義塾大学卒業後、2004年に渡米。文化庁が主催する新進芸術家海外研修員として、カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) にてメディアアート修士課程修了。アーティストとして作家活動を行う傍ら、アートディレクターとしてAKQAなどの広告代理店にて活動。日本人として初めてGoogleのクリエイティブラボに参画。サンフランシスコ在住。

Facebook: https://www.facebook.com/takashi.kawashima
Twitter: https://twitter.com/kawashima_san

川島 高(アートディレクター)

1981年生まれ。慶應義塾大学卒業後、2004年に渡米。文化庁が主催する新進芸術家海外研修員として、カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) にてメディアアート修士課程修了。アーティストとして作家活動を行う傍ら、アートディレクターとしてAKQAなどの広告代理店にて活動。日本人として初めてGoogleのクリエイティブラボに参画。サンフランシスコ在住。

Facebook: https://www.facebook.com/takashi.kawashima
Twitter: https://twitter.com/kawashima_san

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ