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僕らはまだ、階段の途中。ーーコピーライターインタビュー vol.2 阿部広太郎

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《5章》
コピーライターとして、堂々と、わくわくする。

—最後に、阿部さんがコピーライターとして目指していることを教えてください。

僕は、コピーライターという肩書きや職業が、もっと面白く見えていくといいなと思っています。OB訪問で学生さんに話を聞くと、コピーライターという仕事を知っている子ってそんなに多くないんですね。もちろん、養成講座に通っている方たちをはじめとして、この仕事の可能性を感じている若い人はそれなりの数はいると思います。でも、もっともっと、コピーライターという仕事が面白そうだという匂いを放っても良いと思ってるんです。

—そんな状況を変えたいんですね。

僕はコピーライターという仕事に就けて、こんなにも企てることや、伝えることが面白いんだと気づけて、天職だと思っています。この仕事の可能性をみんなに伝えたいんです。面白いし楽しいし、考えて行動を起こすことで、奇跡みたいなことが起こることだってあるって。

だからこそ、まず自分が堂々と、わくわくしながら働くようにしています。

「あの人、いろいろ面白いことしてるね。コピーライターって職業なんだ。」そんな風に思ってもらえたらいいなと思っています。なので、既存の枠組みに縛られずに、心が動く方にいろんなチャレンジをしていければと思います。

—これから先どうなりたいっていうイメージはありますか?

そうですね。僕は、導火線のような存在になりたいと思っています。自分が存在することによって、ポジティブな影響力を持って広がっていくような仕事をしていきたいなと。

そもそも僕が広告会社を目指したのも、「世の中に一体感をつくりたい」というのが動機だったんですね。アメリカンフットボールをやっていて、好きだったのは、試合中にチームメイトやスタッフや観客も含めて気持ちが繋がる瞬間だったんです。そういう瞬間を社会人になってつくりたい、広告なら世の中の一体感をつくれるはずだなと。

そして、コピーライターになって気づいたのは、一体感の「一」を、コピーライターは言葉でつくれるんだということです。その「一」が火種で、それを共有していく、導火線をつくることで、前向きに生きられる人が増えたり、変わりたい、変わろうと思える人が増えたり。そうすると生き生きと過ごせる人が増えていくなと思うんです。

そのためにも、まず自分自身が目の前の仕事に対して、熱量をもって取り組んでいきたいと心がけています。

インタビュアー

竹田芳幸(コピーライター)POOL inc. /谷山クラス2期

1983年、静岡県生まれ。法政大学経済学部卒。京王エージェンシー、goen°、浪漫堂を経て2012年POOL inc.に参加。主な仕事:サントリー/ザ・プレミアム・モルツ 香るエール、toyota「もっとよくしよう。シリーズ」、Z会「赤字は、財産です。」、松竹/ソロモンの偽証「嘘つきは、大人のはじまり。」ほか。東京コピーライターズクラブ 新人賞、新聞広告賞 優秀賞、ほか受賞。東京コピーライターズクラブ会員。