コラム

秋山具義の「会食バカ」のススメ。

「ウニ」を制する者は、会食を制する

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東京・中目黒「鮨 尚充 (たかみつ)」

大好きな寿司屋「鮨 尚充」は、カウンターのみ10席。高級店の雰囲気もありつつ、大将の安田尚充さんをはじめとした店の人たちの威勢がとっても良くて、店が変にピリピリしていない。

仕事関係の人と行って仕事の話をヒソヒソ話しつつ、大将に寿司ネタの話を聞いたり、隣の席の初めて会った人とも打ち解けられちゃったりと、居心地バランスがめちゃくちゃいいんです。

前回書いたように、「会食バカ」が集う店には、「盛り上がりメニュー」が絶対に必要。この店は、つまみも寿司もクオリティーが高く、めちゃくちゃ美味しい。

鮪も白身も貝も海老もすごくいいものを使っていて美味しいのですが、なんといっても、ウニがすごい!たいてい4〜6種類のウニが食べられるのです。

そう、「鮨 尚充」の「盛り上がりメニュー」は、ウニです。先日行った時には、日本の北と南のウニが、なんと7種類!

北海道 銭亀のキタムラサキウニ、余市のキタムラサキウニ、戸井のキタムラサキウニ、余市のエゾバフンウニ、津軽海峡のエゾバフンウニ、佐賀県 唐津のアカウニ、大分県 佐伯のアカウニ。

あぁ、俺たちの神7(カミセブン)!ウニパラダイス!

ウニはバリエーションがすごい。種類によって、色味も違う。黄土色っぽいものから、濃いオレンジ色まで。色彩心理学によると、オレンジ色は、陽気であたたかい人間関係を促し、楽しい雰囲気を作り、食欲を促す色とのこと。

そこで、会食相手とカウンターで「位置としての距離」を近づけて、「心の距離」を近づけるこんな会食アイデアはどうでしょう。

特に重要な仕事の話をする瞬間には、鈍い色味のキタムラサキウニやエゾバフンウニより、鮮やかなオレンジ色のアカウニをオーダーしてみる。この「盛り上がりメニュー」で愛情ホルモンが出まくって、その人との仕事もうまくいっちゃうかもしれません。
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【「会食バカ」アドバイス ① 】
単純に「寿司屋に行きませんか?」と誘われるより、「何種類ものウニが食べれる寿司屋に行きませんか?」って誘われたら、ウニ好きだったら飛びつくでしょう。そこでウニの食べ比べをしながら話しをして嫌な気分になる人はいないんじゃないでしょうか。

【「会食バカ」アドバイス ② 】
「ウニのようにやわらかくて握りにくい寿司を海苔で巻いた軍艦巻を考案したのは銀座の『久兵衛』で、昭和16年当時の保守的な寿司業界で非難を浴び、NHKのラジオ番組では“ゲテモノみたい”って言われたんですって」
「ジュエル・ロブションが『すきやばし次郎』のウニの軍艦巻を食べて“まるでクリームを食べているみたいだ”と絶賛したそうで、フランス人もウニを好むんですね」
「『雲丹』って漢字で書くのは加工した時だけなんですよ」
このような、“ウニトリビア”を会話の合間にチョイチョイ挟むと、相手との「心の距離」がグイグイ近づくこと間違いなしです。

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以前、あるサッカー選手からこんな話を聞きました。三浦知良選手が、後輩の選手達10人くらいに「メシ食いながら、みんなでいろいろ話をしよう!」と誘ったカズさんが選んだ店が寿司屋だったそうで、カウンターに10数人が並んで食べたので、カズさんの近くの人たちしかちゃんと話せなかったそうです。

「みんなで話そう!って言っていたのに…、カズさんらしいですよね」とその選手は笑っていました。

カウンターで大勢並んで楽しく会食するのももちろんアリですが、その相手としっかり話をするなら、やっぱり2人でカウンター会食がいいと思います。


店舗情報
鮨 尚充(たかみつ)
東京都目黒区青葉台1-28-2 EXA 1F
電話番号:03-3712-6999
営業時間:18時〜24時
定休日:日曜日(月曜日が祝日の場合は休業)


『秋山具義の「会食バカ」のススメ。』は、隔週で金曜日にアップしていきます。
次回は、6月24日(金)を予定。お楽しみに!

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