コラム

「第54回宣伝会議賞」審査員リレーコラム

宣伝会議賞の超具体的な対策、教えます。

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画像提供:shutterstock

中尾孝年氏(電通関西支社/電通)

クリエーティブディレクター。アイスの実「江口愛実登場」「AKB48殺人事件」、パピコ「大人AKB48」、ポッキー「デビルニノ」、サノヤス造船「造船番長」、塩野義製薬「もしもブラマヨの吉田がもっと早く皮フ科へ行っていたら」、大阪府警「そこの優秀な若者に告ぐ。そんなところに隠れてないで出てきなさい」「ごめんですんだら警察いらんわ!」「草食系より大阪府警」など。カンヌ銀賞ほか受賞多数、OCC副会長。

まさに第1回のコラムで左くんが書いていた通りで、本当に宣伝会議賞が獲りたいのなら、僕が書いたコラムなんか読んでる暇があったら1本でも多くコピーを書くべきだと思います。宣伝会議賞とは、それくらい厳しい戦いです。

でも残念なことに、あなたは今、僕のコラムを読んでしまっている…。

そんなダメダメなあなたのために、今回は僕が実践していた超具体的な宣伝会議賞の獲り方をご紹介します。って書くと「こいつ偉そうに獲り方とか書いているけど、過去のグランプリ受賞者の中に電通の中尾なんて名前ないやんけ!」と思いますよね。

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応募方法や今回の課題37点、審査員一覧などを掲載している『宣伝会議』10月号は9月1日より好評発売中です!

はい、そうなんです。僕はグランプリを獲るつもりでコピーを書きまくっていたのに、残念ながらグランプリを獲らないまま審査員をやることになり、泣く泣く宣伝会議賞から引退したという、とても悲しい過去を持っています。

でもね、グランプリに指がかかるところまでは2回ぐらい行きましたよ。ファイナリストに2回残ったことがあって、そのうちの1回は故・眞木準さんが「僕はこのコピーがグランプリだと推しました」って、僕のコピーを紹介してくれたんです。でも最終的にはグランプリにも準グランプリにも選ばれず、ファイナリスト止まりでした。獲るか獲らないかには、天地の差があります(涙)。

そんな僕のようにならないために、皆さんにまずお伝えしたいのが、あなたの目標は何か?ってこと。そう、宣伝会議賞に挑戦するあなたの目標です。

目標1:グランプリを獲る
目標2:全ての課題で一次審査を通過する

僕はこの2つの目標を持って宣伝会議賞に取り組みました。グランプリはみんなが目指している目標だけど、実はあまり知られていない「目標2」がものすごく大切かつオススメです。うろ覚えで恐縮ですが僕の最高記録は、当時自分が担当していたクライアントが出した課題以外の全課題で一次審査を通過しました。結構すごいでしょ。

でね、この「目標2」に取り組むと、普段の仕事では関われないありとあらゆる業種の商品やサービスのコピーを死に物狂いで書くことになるんです。書きにくいものや興味のないもの、女性向けとか、分かりにくい商品やサービスとか、その全てと逃げることなく向き合って、必死のパッチでコピーを書きます。だからアホみたいにコピーの力がつくんです。そう、コピーの底力がね。

じゃあどうやって取り組めばいいのか?今はエントリーのルール変更とか本数制限とかいろいろあるから僕の頃と全く同じようにはできないと思いますが、僕はいつも「5000本以上書け」ってアドバイスしていました。誤植ちゃいますよ、5000です。よくコピー100本ノックって言うけど、それではまだまだ甘いですね。課題が50クライアントあるとして、その全ての課題で100本ノックをするんです。するとあら不思議、5000本になりますよね。僕は本当にそうしていました。

次ページ 「中尾流・必勝のコツ3つ」へ続く

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