『逃げ恥』のヒットから考える「広告とはそもそも、心を動かすコンテンツではないか」という話

【前回】「朝日新聞の「テレビのネット同時配信全面解禁」という報道が生んだ、大きな誤解」はこちら

nigehaji

「TBS」Webサイトより

「恋ダンス」は広告の機能を果たした

『逃げ恥』が終わっちゃいました。そう、もちろんTBSの火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が12月20日、ついに最終回を迎えてしまったという話です。見ていた人も多いんじゃないでしょうか。

このドラマが話題になって若者層から幅広い層に広がり、視聴率も一度も下がらず最終回は20%で走り抜けたことは、みなさんご存知だと思います。そして話題に火をつけたのが、ドラマの最後で主要キャストが踊る「恋ダンス」だったことも、Advertimes読者なら知っていますよね?

私はそのヒットをtwitterから分析しようと試み、Yahoo!に書いたら多くの人に読んでもらえました。

『半沢直樹』もあったじゃないか、というツッコミが出ると思うのでいちおう言い訳をしておくと、あの時は「マスとネットが」だったのに対し、今回はほぼ「ネットが」と言っていいのではないか、ということです。

Yahoo!の記事ではこんな図を使いました。

「恋ダンス」がどう作用したかを図にしたものです。多くの人は、自分で恋ダンスを検索して探し当てたんじゃなく、twitterとかFacebookで「ガッキーの恋ダンスかわいい!」的な見出しが流れて来たので、記事を読んだらTBSのドラマの動画らしいとわかり、動画を見たらホントにかわいかった!という流れだったのではないでしょうか。

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境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)
境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)

1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現I&SBBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとして活動したあとロボット、ビデオプロモーションに勤務。2013年から再びフリーランスに。有料WEBマガジン「テレビとネットの横断業界誌 Media Border」を発刊し、テレビとネットの最新情報を配信している。著書『拡張するテレビ ― 広告と動画とコンテンツビジネスの未来―』 株式会社エム・データ顧問研究員。

境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)

1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現I&SBBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとして活動したあとロボット、ビデオプロモーションに勤務。2013年から再びフリーランスに。有料WEBマガジン「テレビとネットの横断業界誌 Media Border」を発刊し、テレビとネットの最新情報を配信している。著書『拡張するテレビ ― 広告と動画とコンテンツビジネスの未来―』 株式会社エム・データ顧問研究員。

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