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コラム

【閲覧注意】鬼ムービーのガチすぎる動画教室

メディアのアルゴリズムを知れば、プランニングが変わる! — オンライン動画・新春座談会—【メディア編】

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<“鬼”まとめ>

左から、鬼ムービーメンバーのPRプランナー根本陽平、クリエイティブ・ディレクター眞鍋亮平、メディア・プランナー鹿間天平

■メディアの徹底理解が、“仲人”には不可欠!
ある程度のメディア予算が確保されていて、一度つくってしまえば、多くの人に見られる環境にあるTVCMとは違って、どれだけの人に見てもらえるかは、“運任せ”になっていることが多いのが「オンライン動画」だと思います。ヒットメーカーと、そうでないつくり手との差は、その「運」をできる限り「高い確率」にしていく努力や工夫を最大限したかどうかにあることを、この座談会を通して改めて認識しました。

努力の方向性としては、「ブランドの本質を見抜く力」や「世の中の反応を読み、その要素を内包する力」、「ブランド(クライアント)との“約束”を果たす力」を磨く、という話がこれまで出てきていましたが、それに加えて「生活者とブランドの“接点”について、徹底的に理解する力」も重要だ、というのが今回のテーマだったと思います。

生活者が、あるブランドの動画コンテンツを見る時、YouTube上でその動画に出会うのか、Facebookでシェアされたものが流れてきて出会うのか、LINEの公式アカウントがコンテンツとして配信して出会うのか、それによって、生活者の受け止める“心構え”が違いますよね。ブランドが、ターゲットとする生活者に、動画やコンテンツを直接手渡しできるなら、そこに込めた思いやメッセージを直接熱く語ればいいのですが、たいていの場合そうはいきません。生活者が“接している何か”を“媒介”して届けるわけです。となると、その接点となる“媒介”が、そもそも生活者にとってどういう存在か、ということを徹底的に理解しておくことが必須です。その“媒介”のルールや作法にのっとらないと、生活者は受け止めるどころか、違和感や嫌悪感を持つだけですよね。

ブランドと生活者を引き合わせ、お互いに必要だと思わせ、結びあわせる。まさに“結婚”の仲人みたいな役割が必要とされている今、ブランド側、生活者側のことをよく知っていないと、引き合わせることはできないし、その二人が一番意思疎通しやすい“媒介”は何なのか。それに精通していないと、ブランド側が抱いている恋心を、想い人(生活者)に的確に伝えることなんて、到底できないですからね。

■開拓者の一員として、恐れずに前へ!
さて、今回の座談会で「【閲覧注意】鬼ムービーのガチすぎる動画教室」は最終回です。半年間、いかがでしたでしょうか? 僕らも連載を通して、新しい出会いがあり、ヒントや刺激を受けることができました。

初回にも書きましたが、オンライン動画の業界は、未開拓の荒野みたいなものです。絶対的な“正解”を持っている人がいるわけでもなく、今日うまくいったものが明日うまくいかないかもしれない。そんな荒れ地の中で、精度高く成功を導くためには、どうしたらいいのか。これまで、そのために必要ないろんなノウハウやコツをこの連載で共有してきましたが、一貫して必要なのは「新しいことに挑戦することを恐れない姿勢」ではないでしょうか。過去の成功体験にとらわれていると、次はない。生活者を取り巻く環境はめまぐるしく変化するし、刺激にも飽きてくる。それでも僕らは、ブランド(クライアント)の熱い気持ちを想い人(生活者)に伝えるためにチャレンジし続けるべきだし、この荒れ地そのものを豊かな大地、つまり面白い業界にしていきたいと思っています。そのためには、みなさんのお力や知恵もお借りしたいですし、新しい環境、新しいテクノロジー、新しい世代を恐れずに受け入れ、進化し続けたいです。そして、近い将来、みなさんに「あっ!」と言っていただけるようなものをお届けしたいと思います。これをみなさんと鬼ムービーとの「約束」として、連載を終わりにします。ありがとうございました。また、お会いしましょう!!