根底にコミュニケーションが成り立っている最古のSNS
吉田:椎木さんの番組、リスナーからの反応はどう?
椎木:同世代からは「普通のラジオっぽくない」って言ってもらえることが多いですね。
やっぱりラジオって10代にとってはおじいちゃんが話してて演歌が流れてるっていうイメージが強いらしくて。私がみんなからのお悩み相談、例えば恋愛のこととかを大マジメに10分かけて答えたりとか、トレンドの音楽をかけたり、時にはリクエストに応えてたりと王道のラジオ番組の構成なのですが、ラジオを聞いたことない子たちにとっては新しいものに見えるらしく。
吉田:なるほどね。ラジオのリクエスト番組がこの世に誕生したとき、多分“頭おかしい”って言われたはずなんですよ(笑)。僕もその時代には生きてないけど、おそらくそれまでのラジオって、脚本から出演者まですべて完璧に用意して、初めから終わりまでお客様を時間通りに楽しませるって概念だったはず。舞台のような。
でも、ある時反響があるってことに気づくんですよ。だったら「全部リクエストで番組ができるんじゃない?」って思ったんじゃないかと。そのレベルの発明を今、しなきゃいけないんだと思う。放送を使ってこんな遊びができるんだっていう。
ラジオのいいところはコミュニケーションができることなんだよね。一番最初にできたCGM(コンシューマージェネレイテッドメディア)、つまり最古のSNSなんですよ。
椎木:わかります!
第1回目のコラムにも書いたけど、ラジオって絶妙な距離感が保てるTwitterの趣味アカみたいな存在だと思ってます。本当の自分をさらけ出せる場所、というか。
「椎木里佳の「JCJKの生態と欲望」研究所」バックナンバー
- 大学生の家から◯◯が消えた!?若者のリアルテレビ事情(2018/4/27)
- ユニクロやZARAと並ぶ「インフルエンサーショップ」って何だ?中国のインフルエンサーマーケティング事情(2018/2/23)
- 星遊国際×椎木里佳対談「15億人の市場規模を誇る、中国インフルエンサー事情」(2018/1/31)
- フォロワー数=発信力ではない。HKT48からインフルエンサーに転身した「ゆうこす」のSNS論(2017/11/16)
- 「モテクリエイター」誕生の裏に人知れぬ苦労あり。ゆうこすと椎木里佳が語るSNSのリアル(2017/10/27)
- 「写ルンです」に「おじさんLINEごっこ」。おじさん文化が若者にウケている?(2017/9/29)
- 学校もインスタもどっちも「リアル」。イマドキ女子高生のインスタグラム事情(2017/9/07)
- 広告の「嘘」を見抜いて嫌悪する。10代が広告に抱いている感覚って?(2017/8/18)
新着CM
-
クリエイティブ
BOVAグランプリに「Let’s ギューリッシュ」 短尺・縦型増加で...
-
クリエイティブ
世の中を変えようと挑戦する起業家をヒーローに――2023ACC賞審査委員長が語る
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
クリエイティブ
「これでいいのか?」これからの広告(東畑幸多)コピー年鑑2023より
-
コラム
語り出すと止まらない!櫻坂46の魅力(遠山大輔)【後編】
-
AD
マーケティング
企業のパーパスに共感してもらうことが、デジタルコミュニケーションの近道に
-
販売促進
ファンタジー好きに訴求するグミ カンロ、空想の果実をイメージした新商品
-
販売促進
横須賀市、メタバースで観光誘致 AIアバターの実証も開始
-
AD
特集
【Ayudante主催】デジタル時代のマーケティング活用セミナー