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コラム

椎木里佳の「JCJKの生態と欲望」研究所

ニッポン放送よっぴーが聞く「椎木さん、ネットしかない世界ってちょっと寂しくないですか?」

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根底にコミュニケーションが成り立っている最古のSNS

吉田:椎木さんの番組、リスナーからの反応はどう?

椎木:同世代からは「普通のラジオっぽくない」って言ってもらえることが多いですね。

やっぱりラジオって10代にとってはおじいちゃんが話してて演歌が流れてるっていうイメージが強いらしくて。私がみんなからのお悩み相談、例えば恋愛のこととかを大マジメに10分かけて答えたりとか、トレンドの音楽をかけたり、時にはリクエストに応えてたりと王道のラジオ番組の構成なのですが、ラジオを聞いたことない子たちにとっては新しいものに見えるらしく。

吉田:なるほどね。ラジオのリクエスト番組がこの世に誕生したとき、多分“頭おかしい”って言われたはずなんですよ(笑)。僕もその時代には生きてないけど、おそらくそれまでのラジオって、脚本から出演者まですべて完璧に用意して、初めから終わりまでお客様を時間通りに楽しませるって概念だったはず。舞台のような。

でも、ある時反響があるってことに気づくんですよ。だったら「全部リクエストで番組ができるんじゃない?」って思ったんじゃないかと。そのレベルの発明を今、しなきゃいけないんだと思う。放送を使ってこんな遊びができるんだっていう。

ラジオのいいところはコミュニケーションができることなんだよね。一番最初にできたCGM(コンシューマージェネレイテッドメディア)、つまり最古のSNSなんですよ。

椎木:わかります!

第1回目のコラムにも書いたけど、ラジオって絶妙な距離感が保てるTwitterの趣味アカみたいな存在だと思ってます。本当の自分をさらけ出せる場所、というか。

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