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コラム

アンバサダー視点のススメ

広告の仕事は、人の幸福について考えること

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顧客視点の重要性

今や時代は変わり、ソーシャルメディアを通じて企業は直接、生活者とコミュニケーションできる時代になりました。生活者とのコミュニケーションの仕方も、マスメディア一辺倒ではなく、リアルな接点を重視した体験なども重視されるようになっています。

こうした時代の変化に対応する一つの指針として、一倉さんの指摘は参考になるのではないでしょうか。一倉さんによる「人の幸福について考える」という姿勢は、生活者や顧客、ユーザーの立場になって物事を考えることが大事なのだと言い換えることができます。

ここを起点にコミュニケーションの方法論を今の時代に合わせて変化させてみてはいかがでしょうか。かつては彼らの幸福について考え、「広告」を制作してきたわけですが、今や彼らと直接コミュニケーションできる時代です。彼らと会ったり、一緒に活動したりすることもできるのです。

彼らの幸福について考えた時、企業は今まで以上に何を提供することができるのか、新しい発想で取り組む必要があります。例えばネスレ日本では、ネスカフェアンバサダーのために「キャンプ」を開催しています。これは一見、コーヒービジネスと関係ないように思われますが、コーヒーが提供できる豊かな時間という意味では、何もしないゆっくりできる時間の提供がお客様とのエンゲージメントにつながっている好例です。

このように広告を考える仕事からできることは、まだまだたくさんあると思います。

広告業界で働く私たちは幸せなのかもしれない

企業活動の最終目標が、人の幸福なのであれば、そこに従事できることは、とても幸せなことなのだと思えてきます。

広告業界で働く私たちは、「人の幸福について考えることを仕事にしている」という立場にいる自分自身を、もっと幸福に感じてもいいのかも知れません。

これからの企業発展には顧客との関係を深めることが必要です。『顧客視点の企業戦略 -アンバサダープログラム的思考-』は、企業とファンが一緒になって課題を解決したり、マーケティング活動を行ったりする方法論や事例について解説した書籍です。今までのマス・マーケティングに加えて無理なく実行できる点にも特徴があります。この機会に是非ともお買い求めください。

はじめに:「新たなる現実」を受け入れて、次へ向かう指標としての顧客視点/第1章:顧客視点がないと「マーケティング」ではない/第2章:マーケティングを顧客視点で組み替える/第3章:企業の目的は「顧客を創造する顧客」の創造である/第4章:顧客と一緒にマーケティングする/実践レポート:アンバサダーの体験設計(上田怜史)/第5章:アンバサダーが企業にもたらす変化/第6章:顧客視点経営がビジネスを変える